ツマラナイ世界を変えるために、僕は、"つまらないセカイ"を生み出した―…
【*****】
「シンタロー?ご飯、置いとくからね?」
遠くから…いや、正確には扉の向こうから、母親の声が聞こえた。
時計は8時を指しているから、朝食だろう。
…当たり前だが、僕は返事をしなかった。
『ご主人様、先に食べちゃわないんですか?』
PCから声が流れるが、これは僕が言わせてるんじゃない。
「一通りしてからね。」
PC画面に映るイキモノ…彼女は、エネ。
『そーですかー。』
アヤノが死んでから、僕はツマラナイ世界に興味がなくなった。
だからあれ以来、高校には行っていない。
絶賛自宅警備員中だ。
休学扱いなのか退学扱いなのか、それすら把握していない。
『平凡な1日ですね~』
…エネは、こないだPCを新しく買ったとき、ついてきた。
新種のウイルスやAIの類かとも疑ったが、違った。
彼女は賢くて、とても役に立つ。
なんてったって、会話ができるんだ。退屈しなくていい。
『…また負けましたねー、ご主人様。』
「ほっとけよ。」
いつも通り、いつものゲームでいつもの敵にやられてから、朝食にした。
「…さて、それじゃあ今日は、どんなツマラナイことをしようか。」
カゲロウプロジェクト Ⅱ
つなぎの部分 編
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シンタローとエネは、お互いに大切な者同士
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じん(自然の敵P)さま、
小説Ⅱ発売決定おめでとうございます\(^o^)/
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