光も影もない部屋で
私はまだ夢を飼っていた
祈る声が音を無くし
誰かの理想を忘れていく
一つ頁<ページ>を捲るたび
貌<カオ>無き影の残映散らす
紙の上で踊る過去が
手紙に書いた告解<ツミ>赦したの
夢と現実の狭間
翼のない天使を閉じ込めた
何度幕が上がっても
在るのは冷たい沈黙だけで
羊皮紙に咲いた花の
朽ちた約束の香り
繰り返される夢を見て
静かに君を見つめてる
何度も叫んだ希望<イノリ>は
斯くも美しき理想郷<ゼツボウ>
願う幸福<オワリ>の始まり
微睡みの海に流して
空白に書かれた詩は
捻れて美しく腐ってく
章<カリソメ>の終わり<ジユウ>に怯え
終わらない完結<アシタ>を求めてた
汚れを知らない言葉が
滲む洋墨<インク>が傷みを産んで
褪せた栞を撫でながら
頁の底で眠り続ける
忘れられた子羊<モノガタリ>
私は答えを探したけれど
憐れみに応えるのは
檻に囚われた天使の歌声<ナキゴエ>
羊皮紙に描いた花は
涙の色を真似ながら
閉ざされた空の彼方
静かに茎を伸ばしてく
広げた双眸<メ>に映るのは
作り物の太陽<アカリ>だけど
終演まで消さないで
まだ喜劇<ヒゲキ>は続いてる
少女の夢の序章<ザンキョウ>が
眠り続ける楽園で
織り合わせた物語<ゲンソウ>は
誰の願いを歌うの
千切れた楽譜の断片
名前すらないその詩は
いつか夢から目醒めて
正しさに編み込まれるのでしょう
羊皮紙に咲いた花は
枯れる事さえ赦されず
壊れた世界の中で
飛び立つ風を待っている
物語は終わったけど
願いはまだ息づいている
君が綴ったその思い
私が咲かせてみせるから
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