あなたはあたしに最初で最後の嘘を吐きました
「四月になったら、また一緒に居よう」
あたしはその時になればここには居ぬと知っていたのに

繋がれた手を伝った汗が
アスファルトに零れ落ちてゆく
二度と叶わぬと知っていたのに
頷いたあたしもあなたと同じ


あなたがあたしに最初で最後のキスをしました
「明日になったら、僕は居なくなるけど
 君はただここで僕を待ってくれているだけで良い」

離された紐 空を泳ぐの
いろはにほへと遠くへ消えて
あなたを待たずここから去った
空白を埋めるのはあざやかな色


信じれば信じるほど無力な自分に
あたしはただ涙して
もうきっと許されぬと知って尚
最後の嘘を吐きました

繋いでた手の温もりだけが
あたしの胸に痛みを植え付けて
二度と戻らぬと知っていたのに
そう言ったあなたもあたしと同じ
飛び立つ鳥は明日を待たずに
遙かな空へ姿を消した
あなたもあたしも嘘を吐いてた
気付かないふりをしてた四月のこと

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四月の嘘

閲覧数:125

投稿日:2011/11/17 21:34:31

文字数:422文字

カテゴリ:歌詞

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