A
凍える手をポケットに入れて
見上げた空は満天の星
暗い夜の静寂の中
君と始める天体観測
B
望遠鏡も何もない
丘の上二人だけの世界
隣の君は目を輝かせ
ときどき肩を震わせていた
S
勇気を出して君の手をとる
驚いた君は動かない
そのまま僕の手がいた場所へ
微笑んだ君 僕は真っ赤
A
月明かりが僕らを照らす
少しだけ早い鼓動の音
僕のとっておきの作戦
今朝のニュースで見た流星群
B
少し困り顔の君
「まだ来ないね。」と囁いて待つ
僕は君の手を握りしめ
「もうすぐ来るよ。大丈夫。」
S
近づいてくる別れの時間
白い息が二人を包む
早くやって来てくれないか?
冷たい風 降らない星
C
とうとう帰る時が来る
君の手もポケットを抜け出した
離れていく君の上を
駆ける一閃のほうき星
S
幾千の星が瞬く空
幾百の光 流れ行く
もう一度君の手を握った
微笑んだ僕 君は真っ赤
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