行く者全てが心を持たない
灰の街をいつものように皆が練り歩く
とんだ御伽話さ
個性なんてありゃしない
誰も彼も同じ道に辿り着く
空虚な栄光を作り上げ
人は笑う
それで良いのかと自問自答を繰り返す
夢と現実の狭間で
1人ただ揺られながら
戻らない過去を憂う
運命なんてものがあるとするなら
これほどまで残酷なものはないだろな
稀有を乞うて無為に飢えた
故に潰え欲に塗れ
見えないもの気づいたとて
四季折々隅に潜み
擦られてった生命の糧
されど消えてむやみやたら
咽せて吠えて転がってく
頭ん中そればかりが
ゆっくりと這い寄るおぞましさを
どうしようか
燻った心はどうにも戻せないようで
寝ても覚めても変わらない
そんなぼやけた場所で
何かが消え去っていった
ゴールのない迷路を僕らは
ただ歩く
不確かなものはまだ微かにそこにあって
夢と現実の狭間が
僕らの存在意義を
ただ照らしていた
そしたら今度は僕の番かな
人を前に
それが良いよと促されるまま僕は
-うろんな青年は街の中
夜に紛れ
街頭の隅にぼんやりとまた消えていった。
その姿を道の途中で
幼気な2つの眼は
不思議そうに見つめた。
ゆくものすべてがこころをもたない
はいのまちをいつものようにみながねりあるく
とんだおとぎばなしさ
こせいなんてありゃしない
だれもかれもおなじみちにたどりつく
くうきょなえいこうをつくりあげ
ひとはわらう
それでいいのかとじもんじとうをくりかえす
ゆめとげんじつのはざまで
ひとりただゆられながら
もどらないかこをうれう
うんめいなんてものがあるとするなら
これほどまでざんこくなものはないだろな
けうをこうてむいにうえた
ゆえについえよくにまみれ
みえないものきづいたとて
しきおりおりすみにひそみ
こすられてったいのちのかて
されどきえてむやみやたら
むせてほえてころがってく
あたまんなかそればかりが
ゆっくりとはいよるおぞましさを
どうしようか
くすぶったこころはどうにももどせないようで
ねてもさめてもかわらない
そんなぼやけたばしょで
なにかがきえさっていった
ごーるのないめいろをぼくらは
ただあるく
ふたしかなものはまだかすかにそこにあって
ゆめとげんじつのはざまが
ぼくらのそんざいいぎを
ただてらしていた
そしたらこんどはぼくのばんかな
ひとをまえに
それがいいよとうながされるままぼくは
-うろんなせいねんはまちのなか
よるにまぎれ
がいとうのすみにぼんやりとまたきえていった。
そのすがたをみちのとちゅうで
いたいけなふたつのまなこは
ふしぎそうにみつめた。
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