黄金色(こがねいろ)に輝く光の粒
心の距離や異次元を超えて
世界を影ごと丸く包み込む
うたかたの歌の　サグラダ・ファミリア

私達の体を走り抜けて飛び立つ賛美歌
ひそやかに　高く　果てしなく　遠く
かつてのドラマのジオラマ　拡がるパノラマ　ファンタジア
ひとつひとつの想いが　宙（ちゅう）に舞う

孤独を嘆く　誰かのもと
投げかけた　意思のつぶては
どこまででも　輪を描（えが）いていた

雲の隙間から夕陽が射し込む
枝葉を伸ばして花咲かせる海
海月が子供を引き連れ泳いだ
命のアーチを繋いでいた

私達に降りかかる絶望と希望のスプリンクラー
七色に映る苦い現実
バルブをしめる指先は　決して綺麗ではないけれど
今だけ　ありのまま　感じていよう

手を鳴らし　弦を張り替え　弾（はじ）き出すメロディ
裸足のまま　ステップで　未来に向かう

屋上はさえぎる物がないステージ
口無き星達　話しかけてきた
”私達の間　隠れていた神が”
”モザイクの扉　開いた”

やわらかな夕凪が　私の頬を撫でた
脈打った暗闇に　あなたが浮かんでいた

お互いの姿が交差した　　　　瞳の中
きらめきがこぼれて流れ出た　天の川
あちらこちらから噴き上がる　歌声の中
ひとつの大きな光の泡　昇っていた

静寂の譜面紙が全てを覆い尽くした
クチビルを閉じた　地球は今　夢の中