通りすがった道端で　枯れかけの花を見つけた
名前なんて知らないのに　何故か目を離せなくなったんだ

探してみても　四葉のクローバーは見つからない
いつもの日なら見つけられたのかな

天使は僕らに見向きもしないけど　僕らはずっと傍にいた
後悔すると知っていた筈なのに　拙いプライドが口を塞いだんだ

ありがとう　ただそれだけを伝えたかったんだ
希望の種をくれたあなたへ　ありがとう

古めかしい匂いで雑多な記憶が込み上げた
映画ですら泣かないのに　涙が溢れ出したんだ

そんな僕でも普通に生きることさえままならない
欠かさず水を与えれば成長できるかな

老いた家は主を失くしたけれど　疎らな雲たちは水色の海を泳いでた。
面影を掘り起こしたって意味なんか無いんだ

ありがとう　言の葉だけじゃ伝えきれないんだ
純白の花をくれたあなたへありがとう