「カメラロール」

(1)
僕の頭の中に散らばるゴミのようなもの
息を吹きかければ飛んで行ってしまいそうなほど
ビリビリに破かれた紙みたいなその欠片を
よく見れば遠き日の僕が映っている

動き出すこともなく 音を出すこともなく
止まったままの 写真のようだ

カメラロール 文字ばかりのデータだけ
残されて 流れてく
笑顔のあの人も好きな街の風景も
思い出の旋律も空の色もなく

(2)
一つずつ拾ってみても全然足りないみたいだ
小さな破片だけの情報じゃ何もわからない
僕の中に全てが落ちているとも限らないし
誰かが拾って持っているのかもしれない

導く声のままに 聞こえてきたとおりに
まっすぐ進むことができたら

カメラロール 新しい記録たちが
楽しげに流れてく
笑顔のあの人も好きな街の風景も
思い出の旋律も空の色も

ちゅるるちゅっちゅー
ららるら

カメラロール失った欠片たちは
僕の記憶なのだろう
もう一度映像で見ることができたらいいのに
僕が何を見てきて どう生きたのか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

カメラロール

2/1に投稿する予定のオリジナル曲の歌詞です。

閲覧数:114

投稿日:2019/01/27 13:52:26

文字数:442文字

カテゴリ:歌詞

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