瞼開けば優しい声が
ガラクタだった私に
居場所を与えてくれた
虚無の器は光宿して
あなただけを見つめてた
「ヒトはいつしか老いるものだ」と
不揃いな花束をくれた
限りある時間はどこか
出口の無い迷路みたいで怖いの
泣かないであなたからこぼれ落ちた涙一粒
星になって空を照らす 儚く光った
あなたから貰ったのは
悲しみという不要な感情
ヒトはそれを愛と呼ぶのかな
今は少しだけ ほんの少しだけ
あなたの言った言葉の
意味は理解できたけど
だけど一つだけヒトと違うのは
悲しい時に涙が溢れてこないの
ヒトは誰しも泣きながら生まれるのに
終わりの無いこの体を悔やむの
アンドロイドに花束を
花びらは散り際が一番美しいものでしょう
ヒトもきっとそれと同じ 儚くも散った
あなたにはもう届かない
「アイシテル」の言葉浮かべて
空に咲く光る花となれ
次の朝が来るまでオヤスミ
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