ある朝のこと
目を開けたら
君がいました
嗚呼
僕の愛するひと
いらっしゃい


だけどね
ここは僕の部屋
鍵もなしに
一体どこから入ったの?

それも気になるけれど
それより気になるのは
君がひとりじゃないってこと

ひとりふたり……
さんにんよにん……
数を数えて
なんと……十人!


十人の君が くるくる回るよ
『さぁどれがホンモノでしょう?』と
無理難題押し付ける

兎にも角にも
どうにかしなくちゃ
『君が本物?』
尋ねた僕に笑う君

『はずれ!』
パチンとひとり消えました




その日の夜
目を細めて
君が笑いました
嗚呼
僕の愛するひと
おやすみなさい


だけどね
『愛してるなら当ててみせてさぁどれがホンモノ?』
全く何もわからないよ

それも気になるけれど
それより気になるのは
今朝
君がひとり消えてるってこと

ひとりふたり……
さんにんよにん……
数を数えて
なんと……九人!


九人の君が くるくる回るよ
『愛してるならわかるでしょ』と
グイグイ責め立てられる

兎にも角にも
どうにかしなくちゃ
『君が本物?』
尋ねた僕に呆れ気味

『はずれ!』
パチンふたりめ消えました



尋ねるたびに
パチンパチンと消えていく
段々と
僕の声は小さくなる
くるくる回る、君!
くるくる回る、僕?

そうして僕は
最後の君に尋ねるため
深く深く息を吸って……



最後の君が くるくる回るよ
『当ててくれると信じてたのに』と
しくしく涙流される

兎にも角にも
どうにかしなくちゃ
『君が本物!』
今更な僕に怒る君

『はずれ!』
パチンさよなら消えました


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

君僕コネクション

閲覧数:117

投稿日:2012/11/05 20:46:10

文字数:698文字

カテゴリ:歌詞

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