【哀色ギフト】
s
張り詰めたピアノ線緩んで
捻られた鋼が糸になる
細く散り散りになったその脆さを僕は知ってる
a
冗談が通じないことは
昔からバカにされてきた
デタラメな言葉でも頷いて
まだ愛されたいのかな?
a
人の毒ばかりを吸い込んで
そして君は喉を潤して
吐き出し方を知らない「黒」が
全身で燻(くすぶ)ってる
b
ひとりだけ解毒された君は
容易く僕の前で笑顔見せる
屈託のない 表情を他所に
僕はどうしたらいいの?
s
張り詰めたピアノ線緩んで
捻られた鋼が糸になる
細く散り散りになったその脆さを僕は知ってる
絡まった糸は何度だって
解(と)こうとする指を突き刺した
頭に来たからやめた、滲む血を唇で隠す
a
陽の当たらない空白に
閉じ込められた日もあった
ドア開けようとして傷を負い
意味もなく孤独を選ぶ
a
重くなる心はすぐ
体まで侵食していく
覇気のない僕を君は笑う
『そんなことも出来ないの?』
b
ひとりだけ闇を抱えた僕が
なんだか酷く小さく見えるから
いっそ物理的な傷痕を
残してくれたらいいなぁ
s
ごめんね、今は顔も見たくない
突き放したつもりになっても
淡く曖昧になままのその気持ちが何度も揺れる
ひとりでは生きていけないから
解ってるから何も言わないで
大嫌いになるその途中で、大切な君だから
c
僕が許せないせいだよね
適当な理由つけていつしか君を庇う
ねえ、まだ幼いから
ねえ、移り気なんだよ
だからたまには会いに行くね
s
離れたところから見てる君は
暖かく逞しく見えても
いつも猛毒に蝕まれてしまう、僕は知ってる
s
絡まった糸は何度だって
解(と)こうとする指を突き刺した
頭に来たからやめた、滲む血を唇で隠す
自分すら騙すように…
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