部屋の隅 寝転がる 重いおもちゃ箱
また忘れられたまま ほこりをかぶって
新しい暮らしにも 慣れてきた頃に
君を想い描いた 五月(さつき)の空
今日の天気は 晴れの予報で
でも心は曇ったままさ
遠く見つめる 私の顔をなでて
爽やかに走り 消えてゆく
野を駆けて 山駆けて 吹き抜ける風が
若葉の薫(かお)りを 運んで この髪を揺らす
どこまでも行く風よ 私に教えて
君が遮った あの日の言葉の続きを
太陽みたいな まぶしい笑顔は
閉じた瞳に今も映る
草原駆ける 白い服追いかけて
その距離は ついに縮まらず
木々を抜け 谷を抜け 風はどこまでも
鳥とすれ違い 終わらぬ旅をするのだろう
いつ生まれ どこへ行く 初夏の薫(かお)る風
今日の私へと あの日の君から届く便り
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