はっと、僕は目覚めた。ここは……
「街…?」
遠くに城が見える事から、どうやら城下町らしい。
僕は楽譜を片手によろよろと立ち上がる。
人で賑わう城下町。この全員の視線が僕に釘付けになったら、どうなるのだろう。
思いのまま……自由……
僕の脳の中をそんな言葉ばかりが駆け巡る。
突然、頭の中に声が響いた。鼓膜からではない、脳に直接響いてくる声。
『さあ……カイト。君はどんな風に僕を楽しませてくれるのかな?』
「……僕……は……」
「僕」が、「僕自身」ではなくなった気がした。
手の甲に、青いダイヤが浮かび上がる。…それが見えた。
「僕であるモノ」が、狂う。
狂ったように歌いだす。
城下町に居た人々が、次々と僕の周りに集まってきた。
自分の中で警鐘が鳴り響いているのに、「偽の僕」は止まらない。
人の心を、精神を、果ては身体までもを、偽の僕の歌が支配していく。
「―」
我に戻って、絶句する。
異様な人々が、僕の周りに人だかりを作っていた。
「異様」という感じ二文字に集約される存在。人間であったであろうモノ。
「ああ……」
思考が上手く働かない。
気付けば護身用にいつも持っていた銃の銃口を、自分の胸に当てていた。

パアンッ……

銃声が聞こえて、僕の意識は暗転した。

――二番目アリスは大人しく
歌を歌って、不思議の国。

いろんな音を溢れさせて、
狂った世界を生み出した。

そんなアリスは、薔薇の花。

いかれた男に撃ち殺されて。

真っ赤な花を一輪咲かせ、
皆に愛でられ枯れてゆく。―

「コイツも違う。次のアリスは……」


  ―END―

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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人柱アリス *2番目アリス

2番目アリス来ました。
……よし、とりあえず駄文の小説に定評の有る人という認識で良いんじゃないだろうかと思いました。
見ていただけると嬉しいです。

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閲覧数:1,784

投稿日:2010/01/28 18:47:16

文字数:678文字

カテゴリ:小説

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