少女はひとり
舞台の袖で
出番を待ってる
速まる心音
たった一行の短い台詞
彼女はそれにすべてを込めて
何度も願った
夢にみた場所で
ほんの束の間
彼女が輝く時間
鳴り止まない
拍手と歓声
幕が下りても
まだ続いている
舞台の裏の少女にも届く
その称賛に耳を澄まして
物語の中 風景の一部のような
本当に些細な台詞だけれど
思いの詰まった篤いその声は
誰の胸にも確かに届いただろう
劇中彼女が演じるのは
小さな村の宿屋の娘
早朝まだ床に就いてる
父親の代わりにお客の見送りを
何度も願った
夢にみた場所で
ほんの束の間
彼女が輝く時間
名前も知らない
旅人に贈る
心からのいたわりの言葉
「道中どうかお気をつけて」
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