アマルガム

036
降りしきる雨に酔って千鳥足で
踏み込んだ泥の中 泥濘(ぬかるみ)で
足を掴むのは何者だ
にび色に光る液体の海

110
ひとつの純粋さが毒を吐き出して
ふたつの均衡ごと夜に溶け出してる
胸打つ鼓動の音 深く沈め込み
冷たいアマルガムの安定気取るよ


152
混ぜこぜになる程に褪めてしまう
イケナイ事 理解し、でも今は
銀色の毒に焦(こ)がれては
彷徨(さまよ)い続ける 綺麗な街(ドブ)で

225
ひとつの不純物を化合物に変えて
ふたつの割り切れなさ 引き裂かれそうだよ
グシャグシャ 靴の中で文句垂れる汚水(みず)
カッコ悪い奴じゃないか 誰に言う

   ( 間 奏 )

332
銀色 キレイすぎる水銀の雫
戻れぬあの日の自分 昇華しきれずに
アルコール 熱で溶かし
垂れ流す愚痴で汚染しよう 雨の夜を
全て泥で埋め…

   * * *

ふりしきるあめによ(ぉ)ってちどりあしで
ふみこんだどろのなか ぬかるみで
あしをつかむのはなにものだ
にびいろにひかるえきたいのうみ

110
ひとつのじゅんすいさがどくをはきだして
ふたつのきんこおごとよるにとけだしてる
むねうつこどおのおと ふかくしずめこみ
つめたいアマルガムのあんていきどるよ


152
まぜこぜになるほどにさめてしまう
イケナイこと りかいし でもいまは
ぎんいろのどくにこがれては
さまよいつづける きれいなドブで

225
ひとつのふじゅんぶつをかごうぶつにかえて
ふたつのわりきれなさ ひきさかれそうだよ
グシャグシャ クツのなかでもんくたれるみず
カッコわるいヤツじゃないか だれにいう

   ( 間 奏 )

332
ぎんいろ キレイすぎるすいぎんのしずく
もどれぬあのひのじぶん しょうかしきれずに
アルコール ねつでとかし
たれながすぐちでおせんしよう あめのよるを
すべてどろでうめ…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アマルガム

http://piapro.jp/t/EZU_ への投稿作品です。

【コンセプト】

元になる画像イメージはこの写真の感じ。
http://datgo.exblog.jp/11900362/

アマルガムとは水銀を含んだ化合物。
水銀は有毒だけど、化合物は無害。
若さゆえの純粋さは水銀のように毒を吐く。
不純物を取り込んで大人は安定したアマルガムになる。
けれど大人は自身の中の純粋さを取り出したくて七転八倒する。
純粋さに立ち戻りたくて戻れない事に気付く夜…
鈍く光る泥水さえも求めるものに見える夜。
大人になりきってしまえない大人。
曲頭付近は酔っ払いの舌足らずな感じになればいいな、と思います。

映像イメージは水溜りの変化。基本は実写。
明暗・発光・映り込み・投影、そんなもので美醜・陰影などの変化が
つけられたらいいな、というのを考えます。
それに街の照明などをショットとして使えないか。
ただし、自分ならこういう動画にしたいな~というものですので
固執はしません。
よろしくお願いいたします。

閲覧数:96

投稿日:2016/05/09 01:33:49

文字数:814文字

カテゴリ:歌詞

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