瀬戸に流れる水門で 鯉が腹を見せているよ
それを見ながら僕は ヘドロの空気を吸った

この川で生まれた 鯉の亡骸は 大海はみえぬまま ヘドロに帰る

工事の音がして 川は浄化されてく
来年には 下水も出来るだろう
でも僕は それが悔しいんだ これが故郷だったからね

ふと顔をあげて 海岸に向かった
水門をこえた 少し向こう
そして僕は あの鯉のかわりに 海を眺めてやったんだ

どうだいお前 これが本当の 美しいってやつだ すごいだろ

僕を阻む海に 灰色の声は その水面に消えた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

汚くったって

sm20055004で使っていただいたことのある詩です。

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投稿日:2019/03/10 04:39:11

文字数:241文字

カテゴリ:歌詞

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