誘い込まれる　追い詰められる
気付けばいつも　此処に落ち着く
逃げ出すフリで　投げ出す足は
慣れた手つきで　靴を脱がされた

拒む理由を　数え上げても
絡む隙間に　ねじ込まれるだけ　
噛み痕が残る　胸が痛むのに
まだ馬鹿みたいに　口を開けてる

指で遊んだvinyl[ビニル]を破る
躊躇いながら　求められてる
それでもいいから　もっと　欲しくなる

もう止まらない　game[ゲーム]は続く
優しく浴びせる言葉じゃなくて
目を逸らさないで　もっと　私を見て


引き寄せられる　駆り立てられる
思えばいつも　同じ順序で
溺れるフリで　伸ばした腕は
困る吐息で　すぐに剥がされた

じゃれ合いながら　繰り返すのに
触れる指輪は　いつも同じ場所[ゆび]
爪痕が残る　背中を撫でれば
あの夜みたいに　閉じ込められる

滑り落としたvinyl[ビニル]のかけら
汚されながら　確かめている
魘[うな]される熱が　もっと　酷くなる

もう戻れない　bluff[ブラフ]をかけて
気怠い甘さじゃ　満たされなくて
手を解かないで　もっと　欲しがって


のめり込むほど　冷める感情
窺うみたいな　視線を躱[かわ]して
傷痕がいつも　深く残るのは
目に見えるところ　だけじゃないのに

そして最後のvinyl[ビニル]を捨てる
探り合うほど　臆病になる
それでもいいのに　いつも　はぐらかす

まだ終わらない　real[リアル]の続き
慰めるだけの言葉じゃなくて
独りにしないで　もっと　私を見て


**********


さそいこまれる　おいつめられる
きづけばいつも　ここにおちつく
にげだすふりで　なげだすあしは
なれたてつきで　くつをぬがされた

こばむりゆうを　かぞえあげても
からむすきまに　ねじこまれるだけ
かみあとがのこる　むねがいたむのに
まだばかみたいに　くちをあけてる

ゆびであそんだ　びにるをやぶる
ためらいながら　もとめられてる
それでもいいから　もっと　ほしくなる

もうとまらない　げーむはつづく
やさしくあびせることばじゃなくて
めをそらさないで　もっと　わたしをみて


ひきよせられる　かりたてられる
おもえばいつも　おなじじゅんじょで
おぼれるふりで　のばしたうでは
こまるといきで　すぐにはがされた

じゃれあいながら　くりかえすのに
ふれるゆびわは　いつもおなじゆび
つめあとがのこる　せなかをなでれば
あのよるみたいに　とじこめられる

すべりおとした　びにるのかけら
よごされながら　たしかめている
うなされるねつが　もっと　ひどくなる

もうもどれない　ぶらふをかけて
けだるいあまさじゃ　みたされなくて
てをほどかないで　もっと　ほしがって


のめりこむほど　さめるかんじょう
うかがうみたいな　しせんをかわして
きずあとがいつも　ふかくのこるのは
めにみえるところ　だけじゃないのに

そしてさいごの　びにるをすてる
さぐりあうほど　おくびょうになる
それでもいいのに　いつも　はぐらかす

まだおわらない　りあるのつづき
なぐさめるだけのことばじゃなくて
ひとりにしないで　もっと　わたしをみて