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44件
つめたい つめたい このこころ
ことばにかえて
うたにして
おわりにしましょう
ねむりましょう
きたない きたない このなみだ
うみにとかして
あめにして
さよならしましょう...ねがい
ヤヅキ
一羽の蝶に恋をした
一夜限りの恋の街
挑発的な笑みの下
両の眼は冷めていた
嘘に埋もれた籠の中
好いた惚れたの茶番劇
ころりころりと転がされ
艶美な毒に酔いしれる
指きりしましょう 血を交わしましょう...夜 嬢 賛 歌
ヤヅキ
それはある日のことでした
よく晴れた日のことでした
キミの体は宙を舞い
真っ赤な花が、咲きました
茹だる暑さと混じり合う
鉄の臭いにクラクラと
世界は回り、目が回り
ボクは地べたを這い回る
気付けばキミは 白く小さく冷たい箱へ...ぐしゃぐしゃ
ヤヅキ
怖がらないで、逃げないで
オカシイなんて、言わないで
“誰か”じゃなくて“キミ”だから
本能からの「I love you」
爪を舐め 指を噛む
舌を刺す 汗の味
温かく 柔らかな
掌に 接吻を
歯立て爪立て刃立て 骨の髄まで残さずに...幸福(しあわせ)な結末
ヤヅキ
「盛りの過ぎた花は惨めさ」
「誰も気にせず、見向きもされず、
独り寂しく朽ち果てるだけ……」
嘘か真か 答えは何処に
季節は遠く 思い出の中
空は小さく 瞼の裏に
描く妄想 焼却処分
お伽噺は、もう卒業
“今宵、甘い夢は如何?”...泡沫の花の生き様は(仮)
ヤヅキ
「おかしをくれなきゃ いたずらしちゃうぞ!」
可笑しな時間を さあ、始めよう
遊園地 楽しげに
笑いあう 人、ヒト、ひと
頬撫でる 風温く
夕闇に 舞う落ち葉
遊園地 片隅の
古惚けた アトラクション
弾む声 賑やかに...Crazy time × Mad party
ヤヅキ
手招き誘う落日に
焼かれた夢が生んだ影
家路を急ぐ人の群れ
路上の烏 雨を呼ぶ
壊れた時計 嘆く星
永久に焦がれた蝉の愛
鳥籠の中満ちる嘘
呑みこむ山羊の腹を裂け
継ぎ接ぎだらけの 世界の終わりは...夏の終わり 夢の終わり
ヤヅキ
小さな小さな赤い箱
ポケットサイズの赤い箱
浚って閉じ込め隠したら
“僕だけのキミ”の出来上がり?
小さな小さな赤い箱
手のひらサイズ赤い箱
誰にも教えず独り占め
“僕だけのキミ”を独り占め
これは想像。ただの妄想。
他愛無い絵空事...妄想少年
ヤヅキ
遙か 遠く 触れた 結んだ
くれた 約束 錆びる 言の葉
いつか 叶う 急(せ)いた 拗(こじ)れた
揺らぐ 微笑み 欠ける 望月
途切れずに続く ちいさな痛みは
あの月の裏に 隠しましょうか
消えず染みついた ほの暗い痕(あざ)は
この袖の下に 隠しましょうか
(誰にも気付かれないように)
濡らす...恋水兎 (こいみずうさぎ)
yuyun
夏の日差しに焼かれた道は
白く輝き、陽炎を生む
熱を孕んで渦巻く風は
空を焦がして雨を導く
夏の日差しに萎れた花は
白く輝き、眩暈を呼んだ
暗む瞼に太陽踊る
掠れた声は雨音に散る
雲が隠す虹の果ては
星が眠る砂漠の中...それは、まるで祈りに似て
ヤヅキ
さあ、うたえ。
心奮わせ、我慢せず 叫べばいいさ
ほら、ごらん。
空さえ泣いて、何もかも 隠してくれる
“もう一度”を願ったのは
ダレ? ボク? キミ?
戻る事も、進む事も出来ないまま
錆びたレールの上に立つ
誰の何も聞きたくない
急かす時計 焦る思考...負け犬万歳!
ヤヅキ
愛し合う 男女の図
ワタシ そう、ピエロなの
終わった恋のその末路
踊る火の粉と灰の山
幻聴響く、耳の奥
空の掌 雨が降る
ワタシの心と零れた涙を
溶かして生まれた世界は赤く
見上げた空にはいつかの爪痕
凍える泡沫 冷たい足枷...Cry、Cry、Cry
ヤヅキ
花をキミに。
祈りを込め、「もういちど」を願うボクは
凍える様な空の下で
終演から目を逸らすよ
花をキミに。
希望を込め、零れ落ちた星の下で
涸れた涙を満たす為に
海に溶けて世界 廻る
コンクリートのビルの森
灰色烏 呑まれた陽...花を、キミに
ヤヅキ
躱し躱されシーソーゲーム
綺麗なままじゃ、生き残れない
敵か味方か 五里霧中
まだ、ここから先は立ち入り禁止
気付けば篝火 灰に消え
もうじき夜明けと鶏が鳴く
見れば東は日に染まり
チラホラ欠伸も聞こえ出す
抱きしめ 接吻 「また来てね?」...シーソーゲーム(仮)
ヤヅキ
朝の訪れ 鐘が鳴る
夢の時間はもう終わり
灰色世界
吐き出した 溜息積もる 胸の洞
黒は不吉と誰もが謗る
あっちにいけと石投げられて
街から街へ、彷徨い歩く
涙涸れ果て 心も錆びた
優しい手の平、言葉は知らない
冷たい雨風、それだけが全て...路地裏の一生
ヤヅキ
いつかどこかのある街に
男が一人、住んでいた
大きな体、胴間声、強い力と醜い顔
街の誰もが“バケモノ”と蔑み、嫌う
そんな日々
見た目裏腹、御人好し
全て呑み込み、絶える日々
街外れ
寂れた家、その庭に吐き出した
猛る心...或ル男ノ話~いつかどこかのまちのこと。
ヤヅキ
赤い 赤い
月の下で踊りましょう
ボクとふたり
時を忘れ、 日々を忘れ
水の中で踊りましょう
「ごめんね」と囁く声
俯いたキミの顔
知ってるよ? 笑顔でしょ
“ボク”じゃない“彼”にキミが歌う愛
綱渡り。...き み に く ち づ け を
ヤヅキ
這い出した焦燥に 奪われて行く 夜は長く
朽ち果てた恋情に 満ち足りてゆく 藍[あい]は深く
恍惚を引き摺って ほつれる境には
優越を噛みしめる 卑しい歯が見える
抜け出した現状に 書き換えられる 今は暗く
欠け落ちた喧騒に 取り残されて 僕が滲む
かりそめの慰めで ほぐれる痛みでも
掃きだめのはか...「にげだしたい」
yuyun
黄昏時の街の片隅
家路を急ぐ、娘が一人。
それを眺めて黒猫
ニタリ
「おいで」「おいで」
と、手招き誘う
奇妙奇天烈 驚天動地
今宵限りの見世物小屋は幕開け間近
「ほら、寄っといで」
老いも若きも...街角サーカス
ヤヅキ
火をつけて 最初の火を
埋もれて 届かないぐらい
深い場所は あなただけ
あなたにだけ 触れさせたい
眩[くら]ませて 最愛のひと
絡ませて 解けないくらい
深い意味で あなただけ
あなたにだけ 触れられたい
例えば爪 例えば牙
薄い皮膚を赤く汚[けが]しても...like Tiger
yuyun
青空の下、一人きり
白く乾いた畦道で
風と日差しを追いかけた
あの幼い日、夏の午後
未来は無限 明日は希望
疑いもせず、そう信じてた
願いが叶うのは一握り
傷を舐めあい 同属嫌悪
退屈進む廻る変わる毎日
吐き出す声が沈む歪む雑踏...続く 日々 一人
ヤヅキ
いつかどこかのある街に
働き者で器量良し
町一番と評判の
娘が住んでおりました
そんな娘が焦がれるは
働きもせず遊んでる
口先だけのロクデナシ
今日も不実な愛 歌う
口を揃え、誰もが言う
「あんな男は止めなさい」...或ル恋ノ話~いつかどこかのまちのこと。
ヤヅキ
チョイとそこ行くお嬢さん
ボクと一緒に遊びましょう?
一際紅く燃え落ちた
西日に染まる交差点
無邪気に笑う少年が
手招く小道 何処の道
「さあ、通りゃんせ」
雑踏に響く歌声 開く門
箱庭の鬼ごっこ
捕まれば、籠の中...とおかぞえ、
ヤヅキ
「恋とはどんなものかしら?」
誰かが歌う甘い幻想
「それは苦しく、苦いもの」
私だったらそう言うわ
本心を隠してた
まだキミといたいから
空回る、この想い
立ち尽くす 赤信号
誰かが捨てた昔の約束
響くクラクション、最後に触れた手...恋の終わりは、いっそ派手に
ヤヅキ
小春日和の日曜日
雲ひとつない青い空
見上げた窓のその向こう
木の葉一片宙を舞う
水面を泳ぐ魚の様に
冷たい風に揺れるカーテン
2人の部屋に小さく響く
時計の音と、アナタの吐息
「わかっているよ」とアナタは笑うけど
ねえ、ワタシの何を知っているのかしら...← カゲロウ →
ヤヅキ
誘い込まれる 追い詰められる
気付けばいつも 此処に落ち着く
逃げ出すフリで 投げ出す足は
慣れた手つきで 靴を脱がされた
拒む理由を 数え上げても
絡む隙間に ねじ込まれるだけ
噛み痕が残る 胸が痛むのに
まだ馬鹿みたいに 口を開けてる
指で遊んだvinyl[ビニル]を破る
躊躇いながら 求めら...a Room
yuyun
「この声が、聞こえるか」
天啓は舞い降りる
乙女は剣を手に
戦場に降り立った
無垢なる手、血に染めて
鼓舞の声、張り上げる
乙女は旗掲げ
戦場を駆け抜ける
捧げるは正義 導くは王座
開かれた活路 軍は突き進む...La Pucelle
ヤヅキ
黄昏時に花開く
火の花一つ、また一つ
老いも若きも寄っといで
今宵楽しきカーニバル
神と祀り奉ると
遥か神代の契り事
現代は祀る意味を忘れ
形容ばかりのカーニバル
落日終わるか 三日月変わりて
提燈掲げよ 畦道照らせや...黄昏カーニバル
ヤヅキ
「はじめまして」とボクの手を取り
笑ったキミを覚えているよ
楽しい時も、悲しい時も
ボクらはずっと一緒だったね
だけど次第にボクらの距離は
離れていった。ねえ、気付いてる?
これが大人になるというコト?
なんて寂しい事なんだろう……
薄暗い 部屋の中
キミがまた ボクの元...ボクは人形
ヤヅキ
赤く染まったお空に響く
閉館時間知らせるチャイム
「はやくおうちにおかえりなさい」
戻れなくなるその前に、ね
人気の絶えた博物館に
足音一つ、一体誰?
“好奇心は猫をも殺す”
ルール違反の悪い子誰?
窓から差し込む月明かり
照らされ目覚める夢の国...ナイト・ミュージアム
ヤヅキ
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