遙か 遠く 触れた 結んだ

くれた 約束 錆びる 言の葉

いつか 叶う 急(せ)いた 拗(こじ)れた

揺らぐ 微笑み 欠ける 望月


途切れずに続く ちいさな痛みは
あの月の裏に 隠しましょうか
消えず染みついた ほの暗い痕(あざ)は
この袖の下に 隠しましょうか


(誰にも気付かれないように)


濡らす眼[まなこ]は 恋水(みず)に泳ぐのに
乞い泣く喉は ひりと 焦れ 疼く

千々に裂かれる 胸の内側で
赤目の兎が 足を 摺り 跳ねる



ほのか 伝う 絶えた 霞んだ

未(いま)だ 卑しく 滲む 言の葉

彼方 満ちる 過ぎた 流れた

浮かぶ 容(かんばせ) 巡る 年月


くちびるに残る ほのかな苦みは 
あの雲の影に 隠しましょうか
繰り返し願う まだ褪せぬ朝は
この衣(きぬ)の内に 隠しましょうか


(誰にも見つからないように)


伏せる瞼は 恋水(みず)に浸るのに
声無く舌は じりと 枯れ 朽ちる

千々に割れゆく 夜の奥底で
赤目の兎が 耳を 掻き 撫でる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

恋水兎 (こいみずうさぎ)

コラボ用原案に書きかけたもののひとつを、なんとか見られるようにしたのでうp。

うさみみボカロって可愛いと思うの。

閲覧数:287

投稿日:2013/07/09 18:33:32

文字数:451文字

カテゴリ:歌詞

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