手招き誘う落日に
 焼かれた夢が生んだ影
 家路を急ぐ人の群れ
 路上の烏 雨を呼ぶ

 壊れた時計 嘆く星
 永久に焦がれた蝉の愛
 鳥籠の中満ちる嘘
 呑みこむ山羊の腹を裂け

 継ぎ接ぎだらけの 世界の終わりは
 明日を願って サヨナラを交わす
 畦道流れる 神楽と手拍子
 黒猫が告げる 花の落ちる時

 硝子製の卵の中
 溢れる蜜 溺れる蛇
 寂しがり屋が開けたドア
 錆びた鳥居と“いきどまり”



 塗り潰された鏡から
 水面の月を欲しがる幼児
 蛙が嗤う道の先
 眩暈に咲いた街路灯

 茨に隠した 透明な心
 壊れた本音を 売り買う狐が
 鬼灯提燈 片手に廻れば
 眠れぬ羊は 墓標を掲げた

 虹が示す薔薇の下で
 泡と消える 言葉の意味
 爪で書いた魔女の物語
 鶏は称え 耳を塞ぐ



 継ぎ接ぎだらけの 世界の夜明けは
 誰かの祈りを 殺して創られ
 押された烙印 積み重ねた罪
 窒息しそうな 歪んだ楽園

 暴き叫ぶ警告灯
 風と踊る 終着駅
 行方知れずの今日 探し
 流れる雲を追いかける

 神を乗せた霊柩車
 忘れられた町に沈む
 空のラジオ 歌う電波
 ナイフを手に、海に帰ろう



―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――



<1A>
 てまねきさそう らくじつに /7+5
 やかれたゆめが うんだかげ /7+5
 いえじをいそぐ ひとのむれ /7+5
 ろじょうのからす あめをよぶ /7+5
<1A’>
 こわれたとけい なげくほし /7+5
 とわにこがれた せみのあい /7+5
 とりかごのなか みちるうそ /7+5
 のみこむやぎの はらをさけ /7+5
<1B>
 つぎはぎだらけの せかいのおわりは /8+8
 あしたをねがって さよならをかわす /8+8
 あぜみちながれる かぐらとてびょうし /8+8
 くろねこがつげる なはのおちるとき /8+8
<1S>
 がらすせいの たまごのなか /6+6
 あふれるみつ おぼれるへび /6+6
 さびしがりや があけたどあ /6+6
 さびたとりい といきどまり /6+6



<2A>
 ぬりつぶされた かがみから /7+5
 みなものつきを ほしがるこ /7+5
 かえるがわらう みちのさき /7+5
 めまいにさいた がいろとう /7+5
<2B>
 いばらにかくした とうめいなこころ /8+8
 こわれたほんねを うりかうきつねが /8+8
 ほおずきちょうちん かたてにめぐれば /8+8
 ねむれぬひつじは ぼひょうをかかげた /8+8
<2S>
 にじがしめす ばらのしたで /6+6
 あわときえる ことばのいみ /6+6
 つめでかいた まじょのはなし /6+6
 とりはたたえ みみをふさぐ /6+6



<3B>
 つぎはぎだらけの せかいのよあけは /8+8
 だれかのいのりを ころしてつくられ /8+8
 おされたらくいん つみかさねたつみ /8+8
 ちっそくしそうな ゆがんだらくえん /8+8
<3S>
 あばきさけぶ けいこくとう /6+6
 かぜとおどる しゅうちゃくえき /6+6
 ゆくえしれず のきょうさがし /6+6
 ながれるくも をおいかける /6+6
<3S’>
 かみをのせた れいきゅうしゃは /6+6
 わすれられた まちにしずむ /6+6
 からのらじお うたうでんぱ /6+6
 ないふをてに うみにかえろう※ /6+7
 
 
 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏の終わり 夢の終わり

※改題しました

すべては まぼろし なのです




*特殊な読み方をさせている単語があります。下記の平仮名表記をよく確認の上、お読みください
* ※は字余りの箇所です。

閲覧数:156

投稿日:2013/11/09 15:34:27

文字数:1,480文字

カテゴリ:歌詞

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