一羽の蝶に恋をした
一夜限りの恋の街
挑発的な笑みの下
両の眼は冷めていた
嘘に埋もれた籠の中
好いた惚れたの茶番劇
ころりころりと転がされ
艶美な毒に酔いしれる
指きりしましょう 血を交わしましょう
不終の愛を 誓おうじゃないか
約束違えた その時には、そら
針千本でも 飲もうじゃないか!
生まれて消える恋の歌
金と刹那が結ぶ熱
縋る未練の愚かしさ
騙し騙され、相子でしょう
変わらず冷めた目で笑う
気紛れ蝶に恋をした
望み願うは唯一つ
“その心への接吻を”
指きりしましょう 血を交わしましょう
来世の縁を 誓おうじゃないか
約束違えた その時には、そら
小指を捧げて みせようじゃないか!
生涯唯一度の恋。
見栄も虚勢も放り出し
世辞も愛想も投げ捨てて
進む先は、獣道
「諦めましたよ」
「どう諦めた」
「諦めきれぬと、諦めました」
「お生憎様」
「此処は“天獄”」
「菩薩を装う 羅刹の棲家!」
指きりしました 血を交わしました
決して果たせぬ 事と知りながら
誰にも得られぬ 貴女の心の
せめて片隅に 残れますよう
約束しました 誓いたてました
違えた代価を 捧ごうじゃないか
孤独に震える 蝶を守れる
そんな人間に 成りたかったのです
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いちわの(ちょ)うに こいをした /7+5
ひとよかぎりの こいのまち /7+5
(ちょ)うはつてきな えみのした /7+5
(りょ)うのまなこは さめていた /7+5
うそにうもれ たかごのなか /6+6
すいたほれた の(ちゃ)ばんげき /6+6
ころりころり ところがされ /6+6
えんびなゆめ によいしれる /6+6
ゆびきりしま(しょ)う ちをかわしま(しょ)う /8+8
おわらずのあいを ちかおう(じゃ)ないか /8+8
やくそくたがえた そのときにはそら /8+8
はりせんぼんでも のもう(じゃ)ないか◎ /8+8
うまれてきえる こいのうた /7+5
かねとせつなが むすぶねつ /7+5
すがるみれんの おろかしさ /7+5
だましだまされ あいこで(しょう) /7+5
かわらずさめ ためでわらう /6+6
きまぐれ(ちょ)う にこいをした /6+6
のぞみねがう はただひとつ /6+6
そのこころへ のくちづけを /6+6
ゆびきりしま(しょ)う ちをかわしま(しょ)う /8+8
らいせのえにしを ちかおう(じゃ)ないか /8+8
やくそくたがえた そのときにはそら /8+8
こゆびをささげて みせよう(じゃ)ないか /8+8
(しょ)うがいただ いちどのこい /6+6
みえも(きょ)せい もほうりだし /6+6
せじもあいそ もなげすてて /6+6
すすむさきは けものみち◎ /6+6
あきらめましたよ どうあきらめた /8+7
あきらめきれぬと あきらめました /8+7
おあいにくさま◎ ここはてんごく /8+7
ぼさつをよそおう らせつのすみか /8+7
ゆびきりしました ちをかわしました /8+8
けっしてはたせぬ こととしりながら /8+8
だれにもえられぬ あなたのこころの /8+8
せめてかたすみに のこれますよう◎ /8+8
やくそくしました ちかいたてました /8+8
たがえただいかを ささごう(じゃ)ないか /8+8
こどくにふるえる あなたをまもれる /8+8
そんなそんざいに なりたかったのです /8+9※
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