愛し合う 男女の図
ワタシ そう、ピエロなの
終わった恋のその末路
踊る火の粉と灰の山
幻聴響く、耳の奥
空の掌 雨が降る
ワタシの心と零れた涙を
溶かして生まれた世界は赤く
見上げた空にはいつかの爪痕
凍える泡沫 冷たい足枷
横たわる影法師
愛し合う 男女の図
ふざけては盛り上げる
ワタシ そう、ピエロなの
笑顔しかいらないよ
悲しみは不必要
賑やかに盛り上げる
ワタシ そう、ピエロなの
沈めた想いの行く末は
光を知らぬ魚の餌
溜息、咽喉を震わせて
瞼の裏で夢を見る
私の心と零れた涙を
溶かして生まれた世界は重く
見下ろす床には記憶の残骸
崩れる砂山 瞬き煌めく
祝福の鐘が鳴る
愛し合う 男女の図
仮面着け 踊りましょう
ワタシ まだ、ぴえろなの
書割のプライドで
胸を張り 見栄を張る
仮面着け 謳いましょう
ワタシ まだ、ピエロなの
私の心と零れた涙を
溶かして生まれた世界を壊して
見渡す景色は継ぎ接ぎの廃墟
手を振る陽炎 踏み出す一歩は
横たわる影法師
サヨウナラを告げる鳥
何もかも投げ出して
雑踏で深呼吸
愛し合う 男女の図
心から祝福を!
ツマラナイ?
お生憎。ピエロなら
もう、いない
―――――*―――――*―――――*―――――*―――――
あいしあう だん(じょ)のず
わたしそう ぴえろなの
おわったこいの そのまつろ
おどるひのこと はいのやま
げん(ちょ)うひびく みみのおく
からのてのてら あめがふる
わたしの こころと こぼれた なみだを
とかして うまれた せかいは あかく◎
みあげた そらには いつかの つめあと
こごえる うたかた つめたい あしかせ
よこたわる かげほうし
あいしあう だん(じょ)のず
ふざけては もりあげる
わたしそう ぴえろなの
えがおしか いらないよ
かなしみは ふひつよう
にぎやかに もりあげる
わたしそう ぴえろなの
しずめたおもい ゆきさきは
ひかりをしらぬ さかなのえ
ためいきのどを ふるわせて
まぶたのうらで ゆめをみる
わたしの こころと こぼれた なみだを
とかして うまれた せかいは おもく◎
みおろす ゆかには きおくの ざんがい
くずれる すなやま またたき きらめく
(しゅ)くふくの かねがなる
あいしあう だん(じょ)のず
かめんつけ おどりま(しょう)
わたしまだ ぴえろなの
はりぼての ぷらいどで
むねをはり みえをはる
かめんつけ うたいま(しょう)
わたしまだ ぴろろなの
わたしの こころと こぼれた なみだを
とかして うまれた せかいを こわして
みわたす けしきは つぎはぎ のはい(きょ)
てをふる かげろう ふみだす いっぽは
よこたわる かげほうし
さ(よう)ならを つげるとり
なにもかも なげだして
ざっとうで しんこ(きゅ)う
あいしあう だん(じょ)のず
こころから (しゅ)くふくを
つまらない おあいにく
ぴえろなら もういない
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