小春日和の日曜日
雲ひとつない青い空
見上げた窓のその向こう
木の葉一片宙を舞う
水面を泳ぐ魚の様に
冷たい風に揺れるカーテン
2人の部屋に小さく響く
時計の音と、アナタの吐息
「わかっているよ」とアナタは笑うけど
ねえ、ワタシの何を知っているのかしら
怖いわ。
ココにいるのは、本当にワタシ?
アナタが好きと言うのは、本当にワタシ?
何時の間にやら雨模様
てるてる坊主 千切れてた
見上げた窓が映すのは
2つ寄り添う 影法師
溺れてもがく魚の様に
揺れるカーテン
日差しが注ぐ2人の部屋に
小さく響く、時計の音と私の吐息
「だいじょうぶだよ」とアナタは笑うけど
ねえ、ワタシの言葉は聞いてくれないの
寂しい。
目に見えぬ、鎖に縛られて
噛み砕かれたのは、常識? 夢? 心?
月曜 閉じた扉に向かう
火曜 扉はまだ開かない
水曜 床に跪いても
木曜 何も変わらなかった
金曜 爪が真っ赤に染まる
土曜 ドアノブくるりと回り
冷たい風と日曜が来た
1人の部屋が2人になった
物言わぬワタシにアナタは笑うけど
既に思考回路は復元不可能
悲しい。
白と黒に、染められた世界
ココにワタシがいる意味が、わからないわ
「わかっているよ」と言い続けた結果
ねえ、貴方は何をその手に掴んだの
アナタが好きと言うのは、本当にワタシ?
ココにワタシがいる意味を、どうか教えて
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こはるびよりの にちようび
くもひとつない あおいそら
みあげたまどの そのむこう
このはひとひら (ちゅ)うをまう
みなもをおよぐ さかなのように
つめたいかぜに ゆれるかーてん
ふたりのへやに ちいさくひびく
とけいのおとと あなたのといき
◎わかっているよと あなたはわらうけど
ねえわたしのなにを しっているのかしら
こわいわここにいる のはほん(とう)にわたし
あなたがすきという のはほん(とう)にわたし
いつのまにやら あめもよう
てるてるぼうず ちぎれてた
みあげたまどが うつすのは
ふたつよりそう かげぼうし
おぼれてもがく さかなのように
ゆれるかーてん ひざしがそそぐ
ふたりのへやに ちいさくひびく
とけいのおとと わたしのといき
◎だい(じょ)うぶだよと あなたはわらうけど
ねえわたしのことば はきいてくれないの
さみしいめにみえぬ くさりにしばられて
かみくだかれたのは (じょ)うしきゆめこころ
げつようとじた とびらにむかう
かようとびらは まだひらかない
すいようゆかに ひざまずいても
もくようなにも かわらなかった
きんようつめが まっかにそまる
どようどあのぶ くるりとまわり
つめたいかぜと にちようがきた
ひとりのへやが ふたりになった
ものいわぬわたしに あなたはわらうけど
すでにしこうかいろ はふくげんふかのう
かなしいしろとくろ にそめられたせかい
ここにわたしがいる いみがわからないわ
◎わかっているよと いいつづけたけっか
ねえあなたはなにを そのてにつかんだの
あなたがすきという のはほん(とう)にわたし
ここにわたしがいる いみをどうかおしえて☆
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