それはある日のことでした
 よく晴れた日のことでした
 キミの体は宙を舞い
 真っ赤な花が、咲きました

 茹だる暑さと混じり合う
 鉄の臭いにクラクラと
 世界は回り、目が回り
 ボクは地べたを這い回る

 気付けばキミは 白く小さく冷たい箱へ
 何度呼んでも 返事はなくて
 誰か助けて 止まない雨に溺れそうです

 マジックで ぐしゃぐしゃに
 なにもかも ぐしゃぐしゃに
 真っ黒に ぐしゃぐしゃに
 ぐしゃぐしゃに 塗り潰す

 キミの顔 どれだっけ
 これだっけ それだっけ?
 真っ黒で ぐしゃぐしゃで
 ぐしゃぐしゃで わかんない



 それはある日のことでした
 キミはベッドに横たわり
 管に繋がれ、乞うのです
 眠りたいのと、乞うのです

 気付けばキミは 黒く重たい冷たい墓へ
 独りの部屋は静かで広く
 誰か助けて 止まない雨に飲まれそうです

 カッターで ぐしゃぐしゃに
 感情ごと ぐしゃぐしゃに
 思い出も ぐしゃぐしゃに
 ぐしゃぐしゃに 切り刻む

 キミの声 どれだっけ
 これだっけ それだっけ?
 思い出が ぐしゃぐしゃで
 ぐしゃぐしゃで わかんない



 叶わぬ明日の残骸見つめ
 笑うあの人が降らせる雨
 止める方法、誰か教えて
 彼の視界に私はいない

 キミのこと忘れたら
 この雨は止むのかな?
 塗り潰し、切り刻み
 ぐしゃぐしゃにしちゃおうか

 キミの顔 キミの声
 思い出も なにもかも
 ぐしゃぐしゃで ぐしゃぐしゃで
 ぐしゃぐしゃで わかんない



―――――*―――――*―――――*―――――



<A>
 それはあるひの ことでした /7+5
 よくはれたひの ことでした /7+5
 きみのからだは ちゅうをまい /7+5
 まっかなはなが さきました /7+5
<A'>
 うだるあつさと まじりあう /7+5
 てつのにおいに くらくらと /7+5
 せかいはまわり めがまわり /7+5
 ぼくはぢべたを はいまわる /7+5
<B>
 きづけばきみは しろいちいさく /7+7
 つめたいはこへ なんどよんでも /7+7
 へんじはなくて だれかたすけて /7+7
 やまないあめに おぼれそうです /7+7
<S>
 まじっくで ぐしゃぐしゃに /5+5
 なにもかも ぐしゃぐしゃに /5+5
 まっくろに ぐしゃぐしゃに /5+5
 ぐしゃぐしゃに ぬりつぶす /5+5
<S'>
 きみのかお どれだっけ /5+5
 これだっけ それだっけ /5+5
 まっくろで ぐしゃぐしゃで /5+5
 ぐしゃぐしゃで わかんない /5+5



<A>
 それはあるひの ことでした /7+5
 きみはべっどに よこたわり /7+5
 くだにつながれ こうのです /7+5
 ねむりたいのと こうのです /7+5
<B>
 きづけばきみは くろくおもたい /7+7
 つめたいはかへ ひとりのへやは /7+7
 しずかでひろく だれかたすけて /7+7
 やまないあめに のまれそうです /7+7
<S>
 かったーで ぐしゃぐしゃに /5+5
 こころごと ぐしゃぐしゃに /5+5
 おもいでも ぐしゃぐしゃに /5+5
 ぐしゃぐしゃに きりきざむ /5+5
<S'>
 きみのこえ どれだっけ /5+5
 これだっけ それだっけ /5+5
 おもいでが ぐしゃぐしゃで /5+5
 ぐしゃぐしゃで わかんない /5+5



<B>
 かなわぬあすの ざんがいみつめ /7+7
 わらうあのひと がふらせるあめ /7+7
 とめるほうほう だれかおしえて /7+7
 かれのしかいに わたしはいない /7+7
<S>
 きみのこと わすれたら /5+5
 このあめは やむのかな /5+5
 ぬりつぶし きりきざみ /5+5
 ぐしゃぐしゃに しちゃおうか /5+5
<S'>
 きみのかお きみのこえ /5+5
 おもいでも なにもかも /5+5
 ぐしゃぐしゃで ぐしゃぐしゃで /5+5
 ぐしゃぐしゃで わかんない /5+5
 
 
 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

ぐしゃぐしゃ

よわいぼくを ゆるしてください




*ひとつだけ、特殊な読み方をさせている単語があります。下記の平仮名表記をよく御確認下さい
*タグの『誰でも可』は、“歌詞は歌声の性別を問いません。楽師様のインスピレーションにお任せします” という意味です
 
 
 
 

閲覧数:211

投稿日:2014/09/23 00:16:37

文字数:1,726文字

カテゴリ:歌詞

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