朝の訪れ 鐘が鳴る
 夢の時間はもう終わり
 灰色世界
 吐き出した 溜息積もる 胸の洞

 黒は不吉と誰もが謗る
 あっちにいけと石投げられて
 街から街へ、彷徨い歩く
 涙涸れ果て 心も錆びた

 優しい手の平、言葉は知らない
 冷たい雨風、それだけが全て
 愛想を切り売り
 “オモチャはごめんさ”
 路地裏 暗がり 太陽を睨む



 家々灯す 明かりさえ
 羨む暇もありゃしない
 生きる事こそ、最優先
 同情? 嫌悪? ご勝手に

 黒は不吉と誰もが嘲笑う
 笑顔で交わす ウソとハッタリ
 街から街へ、彷徨い歩く
 三千世界
 救いは 何処?

 ハッピーエンドは創作の中だけ
 無いモノ強請りで悲劇を気取った
 腰振り 媚び得る オモチャを横目に
 路地裏 唾吐き 中指を立てた



 日差しに解けぬ言葉の澱が
 喉を鳴らして 舌なめずり
 “騙される方が悪い”のならば
 良心、呵責 そんなの邪魔だ



 埃に塗れた造花に接吻
 甘言 イカサマ それだけが全て
 満たされないまま
 路地裏彩る ケダモノのオブジェ
 カラスの囁き

 「阿呆面夕日が 墓場で行進」

 影食む街灯の下で踊ろう
 真夜中 世界は“現在だけ”が全て
 路地裏 壊れた オモチャは独りで
 足元に浮かぶ月を 踏み躙る



 ―――――*―――――*―――――*―――――*――――― 



 あさのおとずれ かねがなる
 ゆめのじかんは もうおわり
 はいいろせかい はきだした
 ためいきつもる むねのあな

 くろはふきつと だれもがそしる
 あっちにいけと いしなげられて
 まちからまちへ さまよいあるく
 なみだかれはて こころもさびた

 やさしい てのひら ことばは しらない
 つめたい あめかぜ それだけ がすべて
 あいそを きりうり おも(ちゃ)は ごめんさ
 ろじうら くらがり たいよう をにらむ



 いえいえともす あかりさえ
 うらやむひまも あ(りゃ)しない
 いきることこそ さいゆう(せん)
 どう(じょ)うけんお ごじゆうに

 くろはふきつと だれもがわらう
 えがおでかわす うそとはったり
 まちからまちへ さまよいあるく
 さんぜんせかい すくいはいずこ

 はっぴー えんどは はなしの なかだけ
 ないもの ねだりで ひげきを きどった
 こしふり こびうる おも(ちゃ)を よこめに
 ろじうら つばはき なかゆび をたてた



 ひざしにとけぬ ことばのよどが
 のどをならして ◎したなめずり
 だまされる(ほう)が わるいのならば
 (りょ)うしんか(しゃ)く そんなの(じゃ)まだ



 ほこりに まみれた ぞうかに くちづけ
 かんげん いかさま それだけ がすべて
 みたされ ないまま ろじうら いろどる
 けだもの のおぶ(じぇ) からすの ささやき

 あほづら ゆうひが はかばで こうしん

 かげはむ がいとう のしたで おどろう
 まよなか せかいは いまだけ がすべて
 ろじうら こわれた おも(ちゃ)は ひとりで
 あしもと にうかぶ つきを ふみにじる※


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

路地裏の一生

くろねこ(http://piapro.jp/t/JKBV)のリメイクをするつもりだったんです。ほんとうですヨ




*◎は字足らずの箇所です
*※は文字数が若干、不規則です
*特殊と言えば、特殊な読み方をさせている箇所があります。下のひらがな表記をよくご確認の上、お読みください




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投稿日:2012/05/13 13:09:52

文字数:1,331文字

カテゴリ:歌詞

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