追いかけても届かない程に
取り残され哀れな特異種
周りはもう忘れているだろう
ちっぽけな僕のことなんてね
うまくできずかかえる虚無感
何もできぬまま作る笑顔
色彩のない心を集め
揺れ動くのはもうこりごりで

画面ごし昨日の僕と
明日の自分が嘲笑う
好きもうまく言えないんだな
パラパラ消える存在意義

今この声が届かない
知らんぷり閉じた密室
いらないなんて見捨てないで
はじめから知ってる何もかも
つらいままで耐えしのいだ
罵詈雑言聞き流したい
今はただこの歌を流す
ビリビリになってもいまだもがき


染みついたまま消えぬ黒色
チクチクと蝕んでうごめく
ガラスみたいな心の奥が
痛覚を覚えまた脈打つ
3人でも消せないジレンマ
11回目巡りくる夏
2年後にも変わらないのだろう
羨望の想いは吹き荒ぶ

自分だけいつでも迷子
行き場もわからずただ凍え
泡沫みたいな輝きを
蝋でともし求めた五線譜(スコア)

砕けたままで顔をさげ
「明日が怖い」と泣いていた
理想として描いたものは
ガラクタだと破かれたページ
時の波にのまれたまま
動けないのいつも通り
何もできなかった僕らの
ギリギリ残る心の火

傷んだ歌は今いずこ
拙い夢をきいてくれ
もうこのままでいいじゃないか
明日からも糧に歌うから
理由も意味も何もかも
画面の中しまっとくよ
永遠に続いていく七色
歌に込めてひた隠し
願いをのせて紡いでく



ひらがなver

おいかけてもとどかないほどに
とりのこされあわれなとくいしゅ
まわりはもうわすれているだろう
ちっぽけなぼくのことなんてね
うまくできずかかえるきょむかん
なにもできぬままつくるえがお
しきさいのないこころをあつめ
ゆれうごくのはもうこりごりで
がめんごしきのうのぼくと
あしたのじぶんがあざわらう
すきもうまくいえないんだな
ぱらぱらきえるそんざいいぎ
いまこのこえがとどかない
しらんぷりとじたみっしつ
いらないなんてみすてないで
はじめからしってるなにもかも
つらいままでたえしのいだ
ばりぞうごんききながしたい
いまはただこのうたをながす
びりびりになってもいまだもがき

しみついたままきえぬくろいろ
ちくちくとむしばんでうごめく
がらすみたいなこころのおくが
つうかくをおぼえまたみゃくうつ
さんにんでもけせないじれんま
じゅういっかいめめぐりくるなつ
にねんごにもかわらないのだろう
せんぼうのおもいはふきすさぶ
じぶんだけいつでもまいご
ゆきばもわからずただこごえ
うたかたみたいなかがやきを
ろうでともしもとめたすこあ
くだけたままでかおをさげ
あすがこわいとないていた
りそうとしてえがいたものは
がらくただとやぶかれたぺーじ
ときのなみにのまれたまま
うごけないのいつもどおり
なにもできなかったぼくらの
ぎりぎりのこるこころのひ

いたんだうたはいまいずこ
つたないゆめをきいてくれ
もうこのままでいいじゃないか
あすからもかてにうたうから
りゆうもいみもなにもかも
がめんのなかしまっとくよ
とわにつづいていくなないろ
うたにこめてひたかくし
ねがいをのせてつむいでく