こんなに凝り固まった舌の根じゃ
あなたのための言葉などつくり出せないよ
問い詰めないで もうそれ以上
揺らさないで
ねえ、
そんなに冷たくなった指先で
私の薄いぬくもりを過信するなんて
莫迦なことやめて もうこれ以上
触らないで
お願い
千切れた尾鰭は死んでしまって
恐ろしいだけ それだけなの
凍てつく炎が美しいのは
夢の話よ わかってるでしょ
言わないで
どんなに傷つけ合ってきたのだろう
あなたのための言葉などとうに消え失せた
問い質して もうこれ以上
何もないと 思い知って
沈んだ夕日は明日になって
同じ景色を 運ぶのです
悴む私が愛おしいのも
夢の話よ わかってるなら
言わないで
振り向かないで
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