貴方が誓う永遠を 刻んだ指輪時計
誓ったその停滞(えいえん)は 赤いエンゲージ
覚えていて忘れないで あの日誓った約束を
(忘れないよ愛している 君に誓ったエンゲージ)
窓枠に飾られた 高値の花だって
気高き野薔薇のよう 手折られる時を待つ
月明かりに囀る 高嶺の花だって
見上げずに見つめれば 街時計(せかい)は動き出す
貴女を愛するために 作られたの指輪時計(わたし)
思いを伝えたら 貴女の血肉(いちぶ)になる
可能な限りの永遠を 刻んだ指輪時計
回る文字盤の顔 踊る永久機関(パーペチュアル)
誓ったはずのその愛が 形を変えて行くわ
顔色変えて泣く貴方 《私》は見つめてる
日時計が見下ろした 文字盤の街は廻る
運命の恋さえも 遠い過去(きおく)なぞるだけ
仕組まれた恋心(プログラム) 機械仕掛けの愛に
貴方が見つからない 《彼女(わたし)》を見ていない
それでも貴女を愛すため 生まれたのよ指輪時計(わたし)
貴女が望むなら 貴女の分身(かわり)になる
打ち壊す時の鎖 あの子は時間泥棒(クロノブレイカー)
「そんな役目は遠ざけて 守ってあげてね」
君に代わり手を汚す 受け継いだ親心
裏返しのキスをして 歯車、噛み合うよ(エンゲージ)
覚えていて忘れないで あの日誓わせたエンゲージ
(忘れないよ愛していた 君に誓った約束を)
(解らないの愛の在処 それでもあの子には約束を)
可能な限りの永遠を 誓った指輪時計
歌う君を守るため 私、戦うよ(エンゲージ)
赤い、エンゲージ……
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【時間泥棒7】赤いエンゲージ
時間泥棒7作目。念願のめーちゃん買ったので、時間泥棒の母親の歌。
街一番の歌姫。高嶺の花を射止めたのは、どうにも彼女に釣り合わない時計工。二人は互いにそれを運命の恋だと信じ、ついには添い遂げます。
問題が生じたのは、その後。生まれたその子が「時間泥棒」であることを知った時計工は、自分が何者かを思い出し、絶望に打ち拉がれました。歌姫も涙を浮かべ時計工に詰め寄ります。
「貴方は、かつてあったことを繰り返したいだけなの!?だから私を選んだの!?街を救う時間泥棒を作りたかっただけなの!?答えなさいよ!!」
仕組まれた運命に……誓った愛も見失い、二人は距離を置くことに。恋とは自分の心か、誰かに仕組まれた計算なのか。
「私はもう、貴方への愛が解らない。それでもこの子は愛しているわ。貴方だってそうでしょ。だから約束して……この子は絶対に、死なせないって!!街なんか、世界なんか救わなくて良い!!だから時間泥棒になんかさせないで!!」
それから時が流れて……
彼女が肌身離さず身につけていた指輪時計。時間革命によって時計が人に、人が時計に。人になった指輪時計は、時間泥棒に代わり大富豪と時計ギルドに復讐に向かう……
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