一千年と二十七年前、時径別離 歌詞

『わたしの懐にある、』
『時に小径を創るモノよ』
『わたしたちを』
『この牢獄から連れ出して』

時の魔物から逃れるために
わたしたちは牢獄を抜けた
あの中世の帝国の外
異なる世界
帝都そっくりな
碁盤目の京

道行く者に尋ねる
『暦は?』
『何年の?』
答える都の小間使い
羅生門外の者はモノ扱い

災禍病に畏怖する世界 
愛から生憎潰れ合い
餓鬼腹這いに息すら出ない

逃げた先も中世
平安とは名ばかりの
乱世凄惨永久戦いの自力救済
暴力を手放せない時代
王族とて長くない支配体制
滅びの先 その度に
「鬼だ」
「魔女だ」
と捕らわれる
荒れ果ての成れの果て
そこに実るは過日の過ち
嗚呼、此処にも
時の魔物

『わたしが、囮になる』

『時の魔物の取り憑いた人の群れが』
『血と力学の果て 我に返れば』
『光と熱とが人を生かす』
『戦も忘れられる』
『そんな世界が』
『来るから』
『また会おうね』

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一千年と二十七年前、時径別離

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投稿日:2022/10/07 19:02:38

文字数:421文字

カテゴリ:歌詞

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