前回から約3日が経過したある日。
「よぉ、・・・元気してたか?」
アカイトが少し照れながらバンの研究所を訪れたが・・・。
「・・・!!!?」
ドアを開ければそこには・・・、
「お、お前何して・・・!?」
「いや違うんだこれは・・・」
「にゃおぉぉぉぉぉぉん!!」
「飛びかかるなああああああああああ!!」
来てそんなに時間が経ってないのにバンの研究所にはアカイトの絶叫が木霊するのだった・・・。

「なんなのにゃ。人を化け猫扱いしやがってにゃ・・・」
こっちを睨みつけてくる化け猫。俺は言う。
「そんなの知ったこっちゃねぇよ。大体、バンは俺のものだぞ?それなのに、バンを押し倒しやがって・・・」
「にゃおん?あのぐるぐる眼鏡人はお前のものかにゃ?そうかにゃー?」
化け猫・・・もとい、猫音ミンは目を細める。
「普通は男の子とおにゃのこじゃないのかにゃ?それともこれがほんとの同性愛者かにゃ??」
その目がきらりと光る。うわ、こいつ見た目可愛いのに性格悪・・・。
俺はうんざりしながらも、今度はバンを見た。
「それに、バンもバンだぞ。こんなやつに襲われそうになって・・・俺、もう少しでこいつ殺しそうになったぞ?」
「こいつ呼ばわりしにゃいでほしいにゃー」
ミンが言うのも無視し、俺はバンに言う。
「バンはこいつよりも、俺の方がいいよな・・・?」
「だーかーらー!こいつ呼ばわりしにゃいでって言ってるにゃぁっ!」
俺はミンの言葉を完全無視し、バンをみつめる。
「・・・」
バンが何かを言おうと口を開きかけて・・・

「あれ?なにしてるんですか?みなさん」

非常に舌ったらずな口調の言葉が俺たちの時間に感動・・・ではなく驚きを与えてくれた。
「・・・っっ!?」
正確には俺たち・・・ではなく俺アカイトだけだったが。
「おや、モコちゃんじゃないか、久しぶりだったな」
バンは普通に接している。一方、ミンはというと、
「にゃお~ん♪」
「おや、かわいいねこさんですねぇ。これがねこみみですか、これいいですね」
「にゃ~♪」
モコに擦り寄り、気に入ってもらう作戦に出たようだ。この性悪猫。
「や、やあ。モコ、久々の再会だな。う、うん・・・」
なんだかぎくしゃくな俺にモコは、
「あれ?なんかおじゃまだったようですか?なら、わたしかえりま「いいのにゃ。あんなのはほっとくに限るにゃ♪」
帰る宣言をしようとしたモコに、ミンは引き止める。
「ちょ、おい、化け猫。俺のことあんなの呼ばわりすんなよな」
「ほら、あたしのこと化け物呼ばわりにゃ。どう思うにゃ?」
ミンは縋るような俺には計算済みというような目をモコに向ける。
「う~ん、そうですねぇ・・・」
モコはしばらく考えた後、
「・・・やっぱりばけねこよばわりはだめだとおもいます」
と、笑顔で言い切った。
「・・・・・・」
なんか、俺、立ち直れないかも。こんな可愛い純粋なコからそんなの言われるなんて・・・。
最近の小さいコって、なんだかしっかりしてるなぁ。
もう、ロリコン人から誘拐&監禁とか、されなさそう。
俺とかバンとか善ロリコン人が守らなくてもいいのかもしれない。
はぁ・・・。
「そう落ち込むな。アカイトには俺がいるじゃないか」
「・・・バン」
俺は顔を上げて、バンと目を合わす。
「はぁ~、いやだにゃいやだにゃぁ。これだから男はいやだにゃおん」
ミンは慌てて顔を背ける。
「モコちゃんだったっけにゃ?モコちゃん、よぉく覚えとくにゃ。あれが、ぼーいずらぶ、というものにゃ」
「ぼーいずらぶ、ですか。よくわからないけどいいんじゃないんですか、それはそれで」
「にゃに・・・!?」
モコの意外すぎる言葉にミンは目を丸くさせたのだった。


一応、続く!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【コラボ】 アカイトと科音バンと猫音ミンと羊音モコとどたばた日常 【亜種】

こんばんは、今回は亜種盛りだくさんでお送りしてますもごもご犬です!
なんかだんだんと亜種が増えていくような気が・・・いえ、気のせいですね。
さて、私のアカイトとバンくんの関係が非常に危ない感じになってきました。これから、どうなるかぜひご期待を!

今回使わせてもらった科音バンくんと羊音モコのマスターのお二人には感謝の言葉です!ありがとうございました!
それでは失礼しました!

閲覧数:59

投稿日:2010/01/31 20:05:51

文字数:1,548文字

カテゴリ:小説

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