いつかはきえてしまう　なにものこすことなく
かけはじめたきおくに　くちびるをかみしめる

あおいせいじゃく　つゆにぬれたくらやみを
ほそくひきさいて　とどくひかり

つらぬいて　ひとりきり　あきらめたわたしを
さえざえとかがやく　はくじんのつき
ねがいさえうしなって　はなびらがつきても
ひろいあつめてくれるては　もう　ここにはなくて



たゆたうつまさきから　つめたいみずがみちる
とうめいなおりのなか　そっといきをひそめる

くちたじょうさい　もろくくずれおちていく
せまりくるさいごへむかう　かこ



かげをつなぎ
ほしをつなぎ
あのひをひきよせ　たしかめたい
ためらいながらやさしくふれてくれたあのひとのおもかげが
わたしをいかしている



なぐさめて　ひとりきり　しずみゆくわたしを
こうこうとかがやく　ゆみなりのつき
ねがうのはただひとつ　かなうはずのないゆめ
やわらかなげんそうをだいて　ねむりたい

てらしてよ　ひとりきり　しずみゆくわたしを
こうこうとかがやく　ゆみなりのつき
いたみさえうしなって　このみがおわっても
よこたわるはなびらはしろく　すべてをそめて