その 棺に 謳うのは
 失くした真実を嗤う者

 約束された 安寧の
 争い 口ずさ む こともなくて
 
 標を 裂いて どこまでも朽ちる 
 愛したのは かつての蛮行
  
 喩え それすら神の 正当性でも
 剣 を 突き立てて 謀反の 悪夢 呼び出す
 
 さあ  楽園の勇者 誰がために 奮う?
 楔で 月穿ち 闇夜の空へと 臨んだ


 あの日 首輪を 巻いたのは
 罪に 穢れた 無垢な 娘
 
 与えたものは いつか 倒錯し
 贖う者の 術を 喰らった
 
 瞳を 閉ざし どこまでも祈る
 恋に 溺れた いつかの彷徨
  
 喩え それすら悪の 必然性でも
 苦しみ 喚きたて それを倖せと呼んだ
 
 とうに 楽園の勇者 ただ 無力に帰し
 愚鈍な 運命は 月夜の 大気へ 融け込む
 
 
 針 の 示していた 数字は 消え去り
 何もかも 全て 遮断されし 
 扉はとうに 鍵を 壊した

 
 喩え それすら 愛の 証明法でも
 棺に 閉ざされた たった一つの真実
 
 故に 楽園の勇者 今 神を暴け
 至高の 同胞と 共に 郷愁を 護って――


【ひらがな】

その ひつぎに うたうのは
なくした しんじつを わらうもの

やくそくされた あんねいの
あらそい くちずさむ こともなくて

しるべ さいて どこまでもくちる
あいしたのは かつての ばんこう

たとえ それすらかみの せいとうせいでも
つるぎ を つきたてて むほんの あくむ よびだす

さあ らくえんのゆうしゃ たがために ふるう?
くさびで つきうがち やみよの そらへと のぞんだ


あのひ くびわを まいたのは
つみに けがれた むくな むすめ

あたえたものは いつか とうさくし
あがなう ものの すべを くらった

ひとみを とざし どこまでも いのる
こいに おぼれた いつかの ほうこう

たとえ それすらあくの ひつぜんせいでも
くるしみ わめきたて それを しあわせと よんだ

とうに らくえんのゆうしゃ ただ むりょくに きし
ぐどんな うんめいは つきよの たいきへ とけこむ


はり の しめしていた すうじは きえさり
なにもかも すべて しゃだんされし
とびらは とうに かぎを こわした


たとえ それすら あいの しょうめいほうでも
ひつぎに とざされた たった ひとつの しんじつ

ゆえに らくえんのゆうしゃ いま かみを あばけ
しこうの はらからと ともに きょうしゅうを まもって

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

楽園の勇者

閲覧数:215

投稿日:2014/11/19 21:30:12

文字数:1,068文字

カテゴリ:歌詞

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