鳥のようにもし
青空を泳ぎまわれるのならば
星をついばんでみたい
窓辺で夢を語る私に
君は微笑む

「僕の魂の代わりに羽を
さずけてくれるよう神様に
お願いしてきてあげるよ、名案だろう？」

でもだってだってね
羽があったら
もしあったなら
そうだってだってね
自由になれる
私は旅人になれる

君は少し寂しそうでだけど
口では嘘を言う
「あなたのお役に立てて
僕は幸せだよ」

こんな自分のエゴで
大切な人のこと
売ろうとしたなんて
目の前が暗く……

ねえ待って待って
お願い立ち止まって
ごめんなさい、ごめん
ねえ待って待って
羽なんかいらないわ
私はあなたがいれば

「いいのかい？」
いいのよ、もう
羽なんていらないわ
だって私はあなたのそばで生きたい

ああなんでなんで
こんな簡単なことに
気付くのにこれだけ
掛かってしまったの
そうよ私達は
世界中の誰より
華麗な青い鳥

この手を取り合って生きていこう……


（ひらがな）


とりのようにもし
あおぞらをおよぎまわれるのならば
ほしをついばんでみたい
まどべでゆめをかたるわたしに
きみはほほえむ

「ぼくのたましいのかわりにはねを
さずけてくれるようかみさまに
おねがいしてきてあげるよ、めいあんだろう？」

でもだってだってね
はねがあったら
もしあったなら
そうだってだってね
じゆうになれる
わたしはたびびとになれる

きみはすこしさみしそうでだけど
くちではうそをいう
「あなたのおやくにたてて
ぼくはしあわせだよ」

こんなじぶんのえごで
たいせつなひとのこと
うろうとしたなんて
めのまえがくらく……

ねえまってまって
おねがいたちどまって
ごめんなさい、ごめん
ねえまってまって
はねなんかいらないわ
わたしはあなたがいれば

「いいのかい？」
いいのよ、もう
はねなんていらないわ
だってわたしはあなたのそばでいきたい

ああなんでなんで
こんなかんたんなことに
きづくのにこれだけ
かかってしまったの
そうよわたしたちは
せかいじゅうのだれより
かれいなあおいとり

このてをとりあっていきていこう……