誰の 誰の
その言葉だけ
あたまにのこる


誰の言葉は もう
暗い暗い白い部屋に
届かない 繋がらないよ
頭の中は空っぽなんだ

君の言葉は まだ
光る光る白い部屋に
届いてた 繋がれるんだ
頭の中に残ってたんだ

つづくつづく坂道を
くるりくるり回ってく
たくさんのいろが消え失せる

消えて 消えて
また通り雨
雲は流れ 晴れも流れて
消えて 消えて
ただ残るのは
まっしろなそら





誰の言葉は もう
暗い暗い僕の目じゃ
見えないの 切れたコードは
頭の中のなないろコード

君の言葉は そう
暗い暗い僕の目も
見えてるの だから涙は
頭の中に閉まっていてよ

つづくつづく苦悩だけ
くるりくるり飛んでって
たくさんのこえが消え失せる

消えて 消えて
もう通る雨
君を流し きおく 流して
消えて 消えて
もう残らない
まっくらのくも



怖いよ
君の ことば さえも

ことのはひらり
どしゃぶりのあめ
きおくのかけら
いしきがとける

君を 忘れちゃうの
怖いよ


消える 消える
雨も降らずに
蒸発して 雨も記憶も
泣いて 泣いて
もう残らない
「きみはだれだろ？」

消えて 消えて
もう解らない
水と雨と 霧と涙と
消えて 消えて
「あめ ってなんだ」
伝う水滴


ほおをつたって
きおくのかけら
なみだのかけら
ふたつがおちた