社(やしろ)の隅で輪になる
くるりまわりだす
こどもらの遊戯(ゆうげ)静かにくちずさむ
山の彼方へ夕暮れの影が延びる世界
このワラベウタ
響き渡る子らの唄は
ひとりひとりと消えてゆく
社彷徨う(さまよう)無邪気な声
その声がはらむのは小さな狂気哉(きょうきかな)
終わらぬ夜に迷い込む
かごめ かごめ
かごのなかのとりは
いついつであう
よあけのばんに
つるとかめがすべった
うしろのしょうめんだあれ?
月明かりの社
愉しげに紡いでゆく
終わらない遊戯
姿変わらぬ君の声がまことの声であれ
しりえぬきみよ
隠されたワラベウタ
笑う声が
消えてゆく
暮れの影と
あの鳥の思いは
暗く閉じた籠の重なる
声がこだまする
夜明けの無邪気に笑う童だち
影延びる世界
また明日と消えたあの声
誰もいなくなったあのあぜ道で
かごめよかごめよ籠の中で
羽も抜かれ鳴いている
社の片隅で
後ろ知らず囲んだ子の顔
そこにいるのは誰そ彼?
ひとり影と影の世界を赤く染め上げる
あのワラベウタ
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