どようのあさ　めをさますと
カーテンごしのくらいそら
まどをあけて　そとをみると
あめがふってた

あしたはにちようび
だいすきなかれとのデート
あしたははれてほしいから
しろいぬのといとをよういして

てるてるぼうず　ひとつつくり
カーテンレールにぶらさげて
まどからそら　みあげて
ひとり　ぽつりつぶやく
「あしたはれるかな」

つくえのうえのカレンダーの
あしたのわくをみると
そこにはハートマークと
「デート」のもじ

しだいにあめがつよくなっていく
かぜもつよくなってまどをうつの
だんだんふあんになってきたから
しろいぬのといとをもういちど

てるてるぼうず　もうひとつつくり
ひとつめのとなりにならべて
つよくなるあめを
ひとり　みつめつぶやく
「あしたはれてよね」

もしもあしたあめだったら
あいあいがさもできるだろうけれど
それでもわたしは
あしたはれてほしいから

てるてるぼうず　たくさんつくり
レールいっぱいにぶらさげて
あしたにそなえて
きょうははやくねむろう

ふとんにもぐって
ひとみとじてつぶやく
「あしたはれるかな」

にちようのあさ　めをさますと
まどからはいるあさひがまぶしい
よかったはれてくれた

「いってきます」