A
空の冷蔵庫
燻ったストーブ
止まった時間
動けない二人
きっと僕ら ここで生まれ
ここで朽ちて行く 淡い光
B
追憶に急かされて きっと僕ら夢を見る
冬が積もっていく音だけがしている
想いも積もる 願いが募る
S
掠れる声呑んで 笑い
悲しい事なんてないよって いつも
通り過ぎた温もりが 遠くから見ているから
溢れる色連れて 沈む
今にも溺れたいような気がしている
明日を待つまま 夜に触れないでいた
生温い水に抱かれて眠る
A
汚れた夜を 雪が塗り潰す
「今日は善くないな」言い合って笑う
すっかり僕らは 大人になった
手放したような 淡い光
B
水底で息をする そこで僕ら夢を見る
「春はもう来ただろうか」泡が浮かぶ
想いも浮かぶ 願いは揺らぐ
S
痛んだ傷隠して笑う
苦しいことなんかないよって なんて
素晴らしい世界は 痛いことばかりだから
赤くなる空連れて沈む
今にも溺れたいような気がしている
明日を待つまま 夜に触れないでいた
生温い水に抱かれて眠る
C
溶けるように 吐き出すように
明るくなる 部屋の隅
静かに君は眠っていた
この部屋の全ては春を待っている
多分 僕も春を待っていたんだな
SS
記憶にさらされて 弱い
痛んだ傷に刷り込まれていって いつも
逃げてきた場所でも 君が待っていたから
溢れる色連れて 沈む
今にも溺れたいような気がしている
明日を待つまま 夜に触れないでいた
生温い水に抱かれて眠る
生温い水に抱かれて眠ってしまう
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りょーが
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2020/11/18 10:26:46