優しい雨の日の
知らない午後のこと
花びらが落ちたのに
気が付きもしないで

雨空を抱えて
座り込んだ窓辺
泳いだ魚がちらちら
目を閉じて笑った

あなたの手を引いた
それだけで緩む頬に
きつく結んだ瞼が
解けてしまうから
滲んだ涙で濡らした
ああ綺麗な花を食べて
移ろってしまえたら
それでいいのに

悲しい夜のこと
癒えない嘘のこと
息苦しいくらいに
気を引けばよかった

雨音を並べて
泣きだした日暮れ
溺れたふりでただただ
流されてしまった

だれかが手を引いた
それだけで傷む傷に
ゆるく結んだ口が
吐き出してしまいそう
いつもの言葉を散らした
ああ綺麗な花を食べて
移ろってしまえたら
それがいいのに

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紫陽花の味

知らない人を好きになって。

閲覧数:479

投稿日:2016/06/19 23:58:40

文字数:306文字

カテゴリ:歌詞

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