顔文字とグロテスクな表現が苦手な方はご注意を。

序章を先にお読みください。
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現在
「うわぁおっ!」
どこからか、何かが落ちるような音が聞こえた。
なんだか悲鳴のようなものも聞こえたし、嫌な予感しかしないので行きたくないが行くしかない!
少し歩くと、嫌な予感はやはり的中した。あの音は、大青が階段から落ちた音だった。
近づきたくない、とは言っていられない。なので、近づいてみる。
「大青、だいじょう・・・うぇっ」
抉り取られて、虚ろな両目から溢れる血。なんだか気持ち悪くてそんな変な声が出た。
「その声・・・シュウマ?」
「そうだけど・・・正直あまり近寄らないでくれ」
「・・・」
両目はなくても、なんだかしょんぼりしているのは雰囲気でわかる。
「あ、で、でもちゃんと助けに来たんだからな。流石にこれはやりすぎだろうって助けに来たんだが・・・」
時すでに遅し。とは言えなかった。
「ま、まぁ行こう、出口へ」
「うん・・・」
目を失った大青の手を引きつつ導きながら、オレらは外へ・・・出るはずだった。
「・・・あれ?」
思わずそんな声が出る。だって、旧校舎玄関の鍵なんかかかってなかったのに、開かなくなっていた。しかもなんだか新しくなっている気が・・・。
ウロウロと出口を求めさまよう・・・訳にもいかない。早く出て大青を医者に連れて行かないと危険だ。
けれども見つけたのは出口ではなく、『メトリオバケ』だ。
さて、いきなりだがファッションチェックをさせてくれ。と言うか、メトリオバケについていろいろ突っ込ませてくれ。
まず髪の毛、黒のパッツン前髪のおかっぱで座敷わらしのようでなんだか可愛い。顔の右頬に付けているリボンのタトゥー?が現代風でおしゃれだ。
服装、座敷わらしのような着物。でも新しいとは言えない、むしろボロっちいような。
そして最大のポイント、ネックレス。
なんだあれ。小さな目玉がたくさんくっついたネックレスをしている。まるで『私がメトリオバケです』と主張しているみたいだ。というか、そういう看板を背負っているようだ。
でも一言でまとめるなら『幼女可愛い』、とロリコンでもないのに思わず萌え・・・るのか?
いくら幼女が『おにーちゃん』とかロリボイスで言ったとしても、あのネックレスはなんだ。せめてネックレスをとってから・・・。
「ねぇ」
「そぉい?!」
いろいろ考えているあいだ、突然後ろにいた大青から声をかけられて、奇声をあげてしまった。
『お、みつけたぞいヾ(*´∀`*)ノ』
なんかすんごい笑顔の幼女・・・もといメトリオバケに見つかってしまった。
(ですよねー、みつかっちゃうよねー)と思いながら逃げ・・はせずに話しかけてみた。
「えっと・・・メトリオバケ?」
『いかにもワシがメトリオバケじゃ(`・ω・´)でも、咲夜という可愛らしい名前があるのでそう呼んでくれないと嫌なのじゃ(´・ω・`)』
ちょっと待て、どこから突っ込めばいい?いや、その、性的な意味ではなくて。
「あの・・・こういうのもなんだか変ですが、僕の目を返してくれませんか?そろそろ立っているのもしんどいので・・・」
「お、その通りだ!」
大青に便乗するように言う。
『うーむ・・・なら遊ぶのじゃ!(*´∀`*)』
「は?」
オレはそうしか言えなかった。
『ワシのトクシュノーリョクってやつで、お前らをワシのトクシュセカイってとこへワープさせるのじゃ!(`・ω・´)』
あ、やばい、声は可愛い。
『その世界に、タイセイとか言う奴の両の目を隠す、それを見つけられたらお前らの勝ち。逆にお前らが負けたら、そっちのそぉい!の男の両目をいただくぞ(`・ω・´)』
「シュウマだ!誰がそぉい!てふざけた名前なんだよ!てかオレの両目を取られ」
『そろそろタイセイの体力がヤバいのう(´・ω・`)ワープじゃ!(`・ω・´)』
「人の話を聞け」と喋る前に飛ばされたその世界はお花畑だった。
「・・・え?死んだ?オレ死んだの?!てか幼女は?!」
『ヨージョではない!咲夜じゃ!(`・ω・´)』
「うはぁう!」
いきなり目の前に現れた・・・咲夜。なんだかニヤニヤ笑っている。
『ぬふふ、何か気づかんか?( ´艸`)』
「は?・・・あー!」
言われて気づいた。
「なんでオレ女になってんだよ!」
あ、でも付いているものは付いているので一安心。性転換というよりは女装的な感じか?
『男2人の旅路も絵づら的に悪いじゃろ?学校で友人を連れてくるにも、男子校とかいうやつで男しかおらんしのう(´・ω・`)ホモォとか言うのになるかもしれんしのう(´・ω・`)だから、そぉい!のおっぱいをちょっぴり大きくして、髪の毛をロングにして、服をスカートにと可愛くしたのじゃ(*´∀`*)』
突っ込みきれないし頭痛い。
『性転換(゜∀゜)キタコレ!!というやつじゃな!(`・ω・´)』
「キタコレじゃねえよ!今すぐ戻せ!」
『嫌じゃ(´・д・`)それよりも、そこでぐったり横になっている大青を気遣いつつ、ゴールを目指すのじゃ勇者そぉい!よ(`・ω・´)』
「そぉい!じゃねえ!」と言うツッコミをしたとほぼ同時に、咲夜は消えてしまった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

メトリオバケと鬼ごっこ その1 遊

裏話 幼女と言ったら顔文字かなとこうなった。



あれも復活させようかな・・・。

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投稿日:2014/07/15 03:24:18

文字数:2,162文字

カテゴリ:小説

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