瓶に入った手紙
無意識の海を漂う時間
ひさしぶり
声が聞こえてくるようで
涙が落ちるスピードで
いとおしさが広がってくる
そこには書いた人の愛が詰まっている
悲しみを伝える言葉は、インクの波に誘われて
ひとりでにその言葉を紡ぎ出す
書くのではなく、自然に言葉が歌になる
涙の跡が恋い慕う人への想いになる
悲しみに浸ることもできない人は
悲しみに浸ることもできない人の言葉は
瓶にそっとしまわれて、海の底へと沈んでゆく
ボクの涙はすっかり涸れてしまった
愛も、感動も、感激も、全て引いてしまった
破れて散った言葉を集めて
悲劇を紡ぐのはもううんざりだ
時間が泣いて、涙が海になり
海は言葉の入った瓶を沈めていく
悲しみのマリンスノー、だれにも触れられない超常現象

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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お題「手紙」

2014/03/31歌詞の練習その2

閲覧数:37

投稿日:2014/04/01 19:07:19

文字数:330文字

カテゴリ:その他

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