天気予報は 雨のち曇りのち晴れ
蝉が煩く鳴いた
追いかけた くだらない幻想もいつの間にか
大人ぶって忘れるのかなぁ

熱の籠った 体育館の端でひとり
きらきら輝いてる 君をみていた
何気なく交わす一言で 急に舞い上がるの
そんな自分が少しだけ 嫌いだ

青く、色褪せたままの群青
素直になんてなれなかった
「またね」がなんだか寂しくて
遠回りで帰った
予報外れ 雨模様です
滲む汗 鯨雲 誘蛾灯
咲きかけの太陽 全てがぎこちなくて
まだ少し湿っぽくて ターコイズに染まった
梅雨明け、滲んだ空


流れる雲が 急に速度をあげた
青春をなぞるように
空白の 進路希望が埋まってしまう頃には
何かが変わってるのかなぁ

未読のままで ありきたりの言葉並べ
答えも見つからずに 靴を飛ばした
クラゲみたいにゆらりゆれて 君の元へ行くの
…そんな自分になれたら いいのに

淡く色づいて染めた夕暮れ
なんてことない景色の中
「あのね、」言いかけた一言が
橙に溶け込んで
君の頬を照らしてった
少し遠くまで行こう、って言った
波音が鼓動と どくんどくん重なり出す
まだ風が心地よくて さよならを見送って
二人きり、夏を待った


ぽつり 蝉時雨が止む
前髪が揺れてる
「隣にいていいですか」
やっと伝えた一言がまだ 脈を打つ


青く、色褪せたままの群青
そっと飲み込んだ 世界の中
答え合わせはちょっと待ってって
強がったフリをした
雨上がりの空の下で
温くなったサイダー越し 目が合って
届かない体温 とくんとくん揺らめき出す
まだ少し湿っぽくて ターコイズに染まって
夏が始まってしまった

(The sky dyed early summer,
we sink in deep turquoise blue.
What were you going to say?
I'm waiting.)

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ターコイズブルー

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投稿日:2023/03/17 19:01:42

文字数:796文字

カテゴリ:歌詞

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