えこおず

作詞:ゴン
作曲:ゴン


えこおず、えこおず、聞こえるか。
ぼくはここだよ。ここにいるよ。
えこおず、えこおず、もういいよ。
だあれもいない。森の奥。

父様の目は百鬼羅刹のごとくして
母様の声は怒声罵声の嵐なり
両目をふさぎ、大声あげて
十まで数えてもういいかい

えこおず、えこおず、聞こえるか。
聞こえていても、しらんぷり。
えこおず、えこおず、聞こえるか。
だあれも答えず。森の奥

友という字は綿よりも軽薄にして
愛という字は呪詛怨嗟の坩堝なり
知らぬ存ぜぬ大声あげて
百まで数えてもういいかい

えこおず、えこおず、聞こえるか。
聞こえてくるのはぼくの声。
えこおず、えこおず、聞こえるか。
いつまでたっても森の奥。

友達探し、遊び場へ。
だあれもいない森の奥。
恋人探し、人の中。
何処も同じ森の奥。
父様探し、母様探し
疲れて帰る家の中。
えこおず、えこおず、後ろの正面。
えこおず、えこおず、だあれもいない

千まで数えてもういいかい
(きみのこえがやみのなかでみみのなかでぼくをよんで)
万まで数えてもういいかい
(ぼくのこえはむねのおくできみをよんでやみのなかへ)
億まで数えて兆まで数えて
(やみのなかにきみはいるのきみのなかにやみはあるの)
いつまでたってももういいかい
(きみをよんだこえのさきへぼくはきみのこえ)

えこおず、えこおず、聞こえるか。
だあれもいない森の奥。
えこおず、えこおず、さようなら。
何処も同じ、森の奥。
えこおず、えこおず、ひとりきり。
あなたもきっと、森の奥。
えこおず、えこおず、お元気で。
何時かもこんな、森の奥。

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えこおず

自作小説「えこおず」内の歌詞部分をまとめたものです

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投稿日:2021/03/27 10:59:50

文字数:696文字

カテゴリ:歌詞

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