レンに送られて家に入り数時間たった今。
レンが気になって仕方ない・・・!!!
もうカイト先輩とミクどころじゃない!今はレンが気になるの!!
（レンのあほ!なんでいきなりあんな事すんだよ!!）
いきなりそんなことされたら誰だって困る!そして気になる!
（レンの・・・）
ピンポーン
家の呼び鈴が鳴る。
「誰だよこんな時間に・・・」
まだお昼だけど。
「鏡音ですセールスはお断り」
「リンちゃん?私だけど・・・」
「あ、ミク?」
「さっきはごめんね・・・・よく分かんないんだけど・・・・」
あ、さっきのこともう忘れてたんだけど。
「もういいよ忘れたから。カイト先輩とかもうどうでもいいし」
今はそれどころじゃないんですよミクさん!
カイト←もミクもどうでもいい!今はレンよ!
「ちょ、待てよお前どうでもいいって・・・」
「お兄ちゃんうるさい!」
「カイトの事は気にしないで!どうでもいいから!もう帰っていいよ!ばいばい!」
「ウソ!?うん、じゃあ、ほんとにゴメンね!!バイバイ!」
「あいつ呼び捨て・・・」
「お幸せに!!」
「えぁ!?」
絶対二人はこういう関係だ!どうでもいいけど!
さっきから心拍数がハンパじゃない!どうしよう!
てかとにかくレンに会いたい!
「よしレンに会いに行こう!」
バン!
「痛!!」
ドアを開けたと同時に大きな声がした。
「え、先生!?」
「こんにちは、鏡音さん」
なんで神威先生がここにいんの!?
「なんでいるんですか!?」
「え・・・今日、家庭訪問なんだけど・・・・」
家庭訪問!?
あ、確かにこの前そんなこと聞いたような聞かなかったような・・・
「ごめんなさい今日親いないんで!」
それどころじゃない!
「あ、先生レン見ませんでしたか!?」
「え、ああ、さっき近くの公園に・・・」
「ありがとうございます!」
君に会いたい。
もう周りが見えないの。
カイト先輩もミクも先生もあたし自身もどうでもいい。
君しか見えない。
（あたしの一番はあたしだって思ってた）
でも、今は――
「レン!」