生まれて
初めて
言葉を知る
あの日は宣告日
今はそう思うばかりで

愛したいものから
零れ落ちる日々だよ
貴方の生きた街
遠く遠く霞む

負けたくはないしさ
完璧でいたいのに
考えてばかりだよ
まるで哲学者だ

あの日の私は
貴方に焦がれて
魔法なんて愛した
使えもしないのに
現実は現実
酷い有様だよ
車窓映る青は
ただ去るだけでした

今でも
貴方を
愛した日々、「藍色」のままで
まだ抱えて捨てきれないの
見えないものが増えすぎていた
あの日へ
帰れるなら
何を言おう
何をしよう

信じようとしては
裏切られるばかりで
貴方が生きること
それだけに縋った

君は貴方でなく
命日は過ぎたのに
宛がおうとしたこと
まるでペテン師の様

幸せとは何かを
探ろうとしては
「藍色」の日々が
今も邪魔をするの

貴方のことを今日
思い出そうとして
声を忘れたことに
気づいてしまう

生きろよ
歩めと
自分騙して
遂にはその日迎え
そしてやっと幸せを知る
見えないものが全てということ
貴方の声
「またどこかで」