陽も入相のこの時に
彷徨ひ来たるは何ならむ
遅き蛍か、狐火か
否や迷へる魂ならむ


うき世は仮の宿とかや
常世住まひの尋ね人
七つまでは神のうち
露の命と消えしとや

待ちをれそこな生霊
酸漿ひとつ遣はさむ
汝に似合ひの提灯よ
見えで逢ふ甲斐なき道理

這へ這へ浮かれ女、おどろ道
かそけき声の汝を乞ふ
今は昔をしのぶ草
焦がれあくがれ通りゃんせ

這へ這へ浮かれ女、夜もすがら
雲居はるかに汝を待つ
よしあし問ふは彼の河原
いざや望みを遂げよかし


吾子を思はば闇とかや
常世くだりの夢うつつ
主従は三世、夫婦二世
一世に飽かで来つるとや

聞きをれそこな物狂ひ
いや果て分かつこの流れ
汝を渡さむその代に
慰むるべし我が無聊

舞へ舞へ狂れ女、いと優に
あはれ童子の母を恋ふ
崩れ牡丹に落ち椿
花ならぬ身のはかなさよ

舞へ舞へ狂れ女、いと艶に
あはれ童子のかくも泣く
つひに蓮の異なれば
いざやひとさし舞へよかし


舞へ舞へ狂れ女、面白く
舞はずはここは渡すまじ
咲きて徒なる現世の
いかで心にかかるべき

舞へ舞へ狂れ女、いま一度
かざしは骨か、紅は血か
ともに舞ひ散る夢見草
いざや狂ひてみせよかし

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

逢魔隅田川

おうまがすみだがわ、と読んでください。謡曲「隅田川」を下敷きにしています。
なんちゃって古文。

供養のつもりですが誰かに使っていただけると嬉しいです。
いちおうのイメージとしては、アップテンポ、ほんのりポップでちょっとダークなロック調といった感じ。

いちおう読み仮名つきの現代仮名版も上げておきます。
http://piapro.jp/t/6f4S

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閲覧数:56

投稿日:2016/01/09 13:33:33

文字数:507文字

カテゴリ:歌詞

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