「・・・・・。」
あれから、どれくらいたっただろうか。
時刻は・・・・。午前1時30分。
(あと30分で・・・やめないとまずいって書いてあったな。)
俺は至って冷静だった。
(やっぱ・・・何にも起こんねえじゃん。)
つまらない。
つまらない。
つまらない。
出てこいよ。
出てこいよ。
ほら・・・・なんか・・・出てこ・・・・。
ザザアッ!!
「!?」
いきなり、砂嵐の音が増した。
(ビックリした・・・・。なんだよ・・・。)
「・・・・・ん・・んは・・・・・。」
テレビに、かすかに、男が映っている気がする。
「こんばんは。NNN臨時速報です。」
気がした、ではない。映っているのだ。
「それでは、今夜の犠牲者をお伝えします・・・。」
俺は自然と、テレビを食い入るように見ていた。
「今夜の犠牲者は、一人かくれんぼを行ってしまった、愚かな貴方です。」

・・・・は??
なんで、知って・・・・。
いや・・・・他の誰かも、一人かくれんぼをしているのかも・・・。
そもそも、デタラメだ・・・。
「それでは、さようなら。」
テレビの男は消え、また砂嵐がテレビを埋め尽くした。
「・・・・。」
押し入れの中。
俺は震えていた。
ついさっきまで、なんともなかったのに、いきなり寒気が襲ってきた。
大丈夫だ・・・あと20分だ。
そう思ったその時。
ギシ・・・ギシ・・・
そっと階段を下りてくるような音が、聞こえた。
(なんで。・・・俺しかいないはずなのに・・・・。)
俺以外の奴なんて・・・・・。
(・・・・もふ助?まさか・・・ぬいぐるみが歩くわけ・・・・。)

「終焉 へ 一緒に 行こうよ ふふ、ふふふ・・・。」

狂った、女の、声・・・・・。

俺は、その声を、聞いたことがある・・・・。

鬼が来る。

鬼が来る。

無邪気に狂った、鬼が来る・・・・。

「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

俺は、押し入れからとび出した。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

終焉の栞~隠レンボ3~

やっとホラーフラグw

150P様の新曲出ましたね!!
小説にするつもりです!!

閲覧数:87

投稿日:2012/11/09 17:43:17

文字数:831文字

カテゴリ:小説

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