この傷はまだ癒えてない 悲鳴さえ僕はまだあげてない
「外傷がない」「じゃあしょうがない」なんて冗談じゃない 痛いんだよ
ねえ
この傷はまだ埋めてない 埋める方法もまだわからない
「それならせめて、涙を止めて」なんて願っても待っても止まらないと

心に空いた白 眺めてる黒 混ざり灰色の世界で
無色とされる色 抗えぬ死を どうしても考えてしまって
薄れゆく火を 濡らす瞳の 淡く暗い色 「もう終い」だと
わかっているのに

なんで そんなに簡単そうに 君は僕を忘れられる?
僕にとっての君と、君にとっての僕の姿が違いすぎたんだ
いつも笑っている君へ 笑うことの苦手な僕のうたを
精一杯の皮肉で笑いながら 歌う


辛いから何も考えない 痛みは鈍らせれば痛くない
いやそうじゃない 今見えてない傷も消えてはない そう 消えていない
痺れた感覚は戻らない 他人の痛みもどうせわからない
「それならせめて 関わらないで さよなら じゃあね バイバイ」


真夜中 泣いた日も 吐き出した詞も それらの意味もわからない
暗くて嫌な色 理解は無理とさえ君は思わないの
きっと違う理を 違う祈りを 紡ぎ生きても
芽吹く命を「同じ人間(ひと)だ」と
そんなことなどあるわけがなかっただろう


ねえ どうすれば簡単なことだと 僕が君を忘れられる?
互いにとっての意味と、それの持つ重さがあまりに違いすぎていたのかな
いつも笑っている君へ 笑うことの苦手な僕のうたを
精一杯の皮肉で笑顔を貼り付けて


許せないほどの痛みを この身に隠して鍵をかけた
傷付けたダレカは まるで 全て許されたみたいな顔して生きて
許せないほどの痛みを 許す必要はないのだと
知っているのに 泣いてたいのに
「許さないこと」は「許されないこと」ですか?

なんで そんなに簡単そうに 君は僕を忘れられる?
僕にとっての君と、君にとっての僕の姿が違いすぎたんだ
いつも笑っている君へ 笑うことの苦手な僕のうたを
精一杯 嫌いな色を笑いながら
この白を歌う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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白と黒と免罪歩

カネノネ+が投稿した曲「白と黒と免罪歩」の歌詞です

閲覧数:88

投稿日:2019/09/16 14:37:44

文字数:865文字

カテゴリ:歌詞

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