いつか描いた夢は
いつの間にか輪郭を失ってしまった
朧げに咲く彼方の声は
何時だって僕の隣で呼吸をしていたんだ
冷えていく感情も心臓も
残る微かな光が揺れて
この胸に爪を立てた
何度も刺して刺して刺して磨いてくこの心臓を
指差されても掲げ上げた
今更だって嗤って縋って足掻いても願えるのは
明日を見ていたいから
僕を照らす星を探して
誰かを救うそんな大義や
誰かの為の名分など僕は知らない
あの日流れた深紅の星が
僕の胸で脈を打ち続けて
ただ命を叫んだ
何度も刺して刺して刺して磨いてくこの心臓を
指差されても掲げ上げた
いつまでだって叫んで嘆いて歪んでも笑えるのは
ただ一人の僕を殺したくはないから
何度も刺して刺して刺して磨いてくこの心臓を
夜空に掲げ上げたら
僕らが僕を見失わないように
迷わず進めるように
あの深紅の星を見つめた
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