A
七センチ ヒールに足を通す
からっぽの身体を委ねている
三拍子? それとも何を踊る?
旋律を 纏ったマリオネット
B
クルクル 影が踊っている
クルクル 息が上がっている
クルクル 一人で待つのは もう
疲れてしまうから
S
額縁の中で咲く花は
誰かの軸で廻っていく
主張も 想いも 重心もない
望まれた通り 音を鳴らす
額縁の中で生きるのは
不思議と楽で似合っている
見えない 癒えない 傷をいだいて
過ぎていく日々に 肩を寄せる
A
テレマーク ピボット プロムナード
適当なルーティン 左回り
四拍子 狐の足を真似て
引かれてく右手に身を任せて
B
クルクル 君と巡っている
クルクル ずっと縋っている
クルクル リードを待つから ねえ
このまま踊らせて
S
額縁の中で咲く花は
誰かの糸で廻っている
願いも 未来も 諦めたから
あらすじなぞって 生を託す
額縁が錆びてしまったら
私はどこで廻ればいい?
立てない 飛べない 何が出来るの?
めくってくページ 奈落の中
C
くたびれた足が痛むから
からっぽのままで目を閉じた
手放した種 拾い上げて
本当の色を問い質して
S
額縁の中で咲く花は
誰かの軸で廻っていく
主張も 想いも 重心もない
望まれたものに 背中向けて
額縁の外へ咲いていく
自分の軸で廻りだすの
痛みも 迷いも 抱き締めている
受けた傷跡を ブーケにして
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