バンという銃声が聞こえてから30秒。しばらく沈黙は続いた。
そして坂内は泣き顔で東のところに走って向かった。

「うぇ~~ん、怖かったですよ~あずまさん~!!」

東はあきれた顔。そして不安から解消された顔で言った。

「バカが。本当に怖かったのは平泉さんだ。」

「う~~~でも!」

うるうるした顔で東を見つめる坂内。しかしそれには目をくれないで東は、平泉に言った。

「あなたを襲う悪魔は排除しました。これでもう不安なことはないでしょう。しかし彼氏のことはご愁傷様です・・・。」

平泉はすこし満足したような顔でいった。

「本当にどうも有難うございます。」

「では、我々はこれで失礼します。・・・最後にひと伝えたいことがありました。」

東は真剣な表情で平泉に最後の言葉を伝えた。

「人を殺すのは悪魔のやることです。あなたはその悪魔になりかけていた。しかしあなたが悪魔になってはいけません。そしてもう二度と本社を利用しないことを願います。」

平泉は、東の言ったことが分かったようにこう言った。

「はい!もう二度とこうなることがないようにします!」

東は、それを聞いて一言、『それでは』と声をかけてその場を立ち去った。

「あっ!お金のほうは?」

「お金は結構です。サービスをしておきます。」

そういって悪魔をひきずるような形で去っていった。

「坂内、あとの処理は頼む。」

「ぐす、あの、まだ泣いてるんですけど。」

「さっさと泣き止め。」

「ぐす、さっきはあんなやさしいことを言ってくれたのに・・・」

東は、さっぱりわけの分からない顔して坂内に尋ねた。

「なんのことだ?そんなこと言ってないぞ?」

「いいえ!言ってました!『うちの助手の泣かせたことは罪が重いぞ』って!!」

東は顔をすこし赤くさせていった。

「・・お前今月の給料なし。」

「別いいですよ~だ!どうせほとんど依頼はただ同然でやってるんです!それに正式な給料はほとんどもらってません!」

「・・たしかにそうだな。まぁそれよりこの悪魔の処理をたのむぞ。」

「分かりましたよ!桂木さんのところに持っていけばいいんですね?」

「あぁ。そうだ、頼むぞ。」

「しかし驚きですねぇ~東さん以外に能力を持った人間がいるなんて!」

「俺だけが特別じゃない。ヤツの能力は俺の仕事に欠かせないものだからな。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

もう一人の能力を持ったもの

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投稿日:2011/07/17 23:34:44

文字数:1,001文字

カテゴリ:小説

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